シャングリラのウィキです

〜プロフィール〜

「殿下、長きにわたる干ばつによって農村には最早種籾さえないと報告が上がっております。このままでは民は餓えて皆死に、村には誰一人家畜一匹残りませぬ。どうか間に合わなくなる前に、ご高配を賜れませぬでしょうか?」
「『魔女』の話、か。10年前、私が親衛隊に入って1年ほどの、まだ新米だったころに起きた大事件だからな。今でも、昨日のように覚えている。あれからの事を思えば、やはり、あの女は魔女だったのだろうな。私も『聖女様』には敬意も憧れも抱いたものだったし、皆を助けられるような存在でありたいと、そう願ったものだった……今の私も、あの女のように道を違えていないと良いのだけれど」
「そうだな、声に出して認めよう。あの日、『王族親衛隊としてのカノン・アイガー』は死んだよ。何もかも燃えて、残ったのは……義肢や天恵なしに一人で風呂に入ることも、排せつさえもままならない、ただの死にぞこないだと。だが、その死にぞこないにも、まだやれることはあるらしい。生きているのだからな」

「嗚呼、もう決めた事だ。征く先は定めた。それを翻すことはしないし、私はこれこそが正しい道だと信じている。ただ二人の旅路になろうとも、私はあのお方に最期まで着いて行く。その道を阻むというのなら、神をも斬り伏せて見せよう」


名前:カノン・アイガー(Canon Eiger)

性別:女
年齢:26

役職:王族直属の親衛隊員

性格:基本的にいつも温和な性格の持ち主である。親衛隊員としての至上命題は『仕える王族が健在であること』と『王国の平和』であるが、それに絡まない場面においては良く言えば他者の誰に対してもその他者を尊重し、時として自分の利害を考えることなく他者を優先する行動原理を見せる。例えば話の聞き手になる事を求められれば、相手が満足し話し終えるまで、自らの休暇をすべて差し出すレベルで時間をかける事になろうとも付き合うような場合さえあるとか。一般的に感情を刺激されるような言動を受けても、ごく一瞬怒りや悲しみの表情を浮かべるくらいの反応しか示さず、すぐに普段通りの落ち着いた物腰に戻るという所から、その性格を『水面』に例えられることもあるという。喜怒哀楽の中でも怒と哀を表に出すことはほとんどないと言えるほどであるが、例えば趣味の時間を取れたりだとか、あるいは親しい者たちと居たりすれば、普段よりも喜ないし楽の感情が例え僅かにであっても滲み出ていることであろう。物語に描かれる清廉高潔な騎士道精神が女の形をとったかのような性格の持ち主であり、一度親衛隊員としての業務に就けば、素の慎ましさこそそのままであるが、自身がその必要があると判断した意見具申や行動は欠かすことなく行う真面目さや責任感を見せている。武器を捨てて投降の意志を示していない敵に対しては何を言っていたとしても容赦なく追い詰め殺すような冷徹さを持つが、これは武器を持っている相手は戦意があり、自分が保護すべき相手ではないと考えている為であると思われる。

容姿:身長は165cm。髪は金属を思わせるやや青みがかかった銀色のロングヘア。腰まで届くほどの長さの物を、頭の後ろの高い位置で一つに縛ってポニーテールにしている。前髪はいわゆる『ぱっつんカット』と呼ばれるものに近い、全体的に額に垂らしたうえで目の上の辺りで切り揃えるような形としているが、その長さにもややばらつきがみられるほか、両目に掛かる辺りをやや後ろよりに流している。眼は藍色。肌は血色こそ良いものの日に当たらない位置に陣取る事が多い為ほとんど日に焼けてはおらず、見る人次第では不健康とさえ言われるような白さを保っている。体型に関しては、当人は「太っているでしょう」の一言で片づけるが、実際には同年代の女性の平均と比較しても同等どころかむしろややスレンダー寄りな体型である。巨乳というほどの大きさはないものの、美乳。ブラのサイズはC70。。反逆軍との戦闘により左腕と左足の一部を無くしたため、義肢をそれぞれ使用するようになった。服装は状況に応じて軍服や私服であるとか、あるいはドレスの類も着用するものの、可動部を阻害することの無いようにと軍服以外は丈の短めなものを使用するようになった。服の下のインナーは上下ともに身体にフィットする伸縮性に富んだ薄手の生地で黒いものを、服と同様に義肢の関節に巻き込まないように丈を加工したうえで着用する。下半身に付ける物に関しては現実にあるタイツとほぼ同様。さらにそのインナーの下にブラやショーツをつけるスタイル。私服としては白いブラウスに無地の青色の膝丈のフレアスカートと黒地に青糸のコルセットを付けるほか、時期や気候によってはそれらの上からカーキ色のコートあるいはマントを羽織る。また、鎧の下に着こんでいるインナーを私服でも同様に着用するため、外套類を着こまずとも首から下の範囲での肌の露出はほぼなくなっている。靴は黒い革のブーツを好んで着用する。

天恵:『旱天時雨レイン・オン・パレード
本人曰く、文字通り水を操る天恵。使い方としては高圧水流による攻撃や、相手の攻撃の威力を小さくするなどの戦闘補助が主なもの。正確には流体を操る力であり、空気中の水分子なども操ることが可能である。この応用によって高度な索敵も可能である。能力の届く範囲は現実世界に於ける半径50mほどの球状領域。必ずしも万能なものではなく、他者の天恵の制御下にあるものは例え流体であったとしても操ることができないという点が挙げられる。特筆すべき性質としては操る物質の重さによって負荷が変わる事にあり、多量の水を同時に操る事はまず不可能であるという事が挙げられる。具体的な数値として、操ろうとする水をx(単位はkg)とした場合、1/80*x^2(kg)が負荷として全身に掛かる。このため、例え一瞬であっても1000kg単位の大量の水を操ろうとした場合は負荷に耐えきれず圧死する可能性が非常に高い。

装備:左腕の義肢に仕込んだ弓と矢、長剣一本、短剣二本。弓矢と剣の柄はいずれも現実に於いて『セイヨウトネリコ』と呼ばれる類の、衝撃に強い木材を使用している。色は木の本来の色ほぼそのまま。
戦闘に於いて焼失した槍の穂先を剣に仕立て直し、新たな武器とした。
また、左腕で弓を保持することが物理的に不可能になったため、義手に折り畳み式のクロスボウを仕込み、以前から武器としていた矢を調整のうえで仕込めるようにした。

備考:一人称は『私』。二人称は『貴方』が基本。王族に対しては『殿下』あるいは『様』の敬称を付ける。平時に自分と同等の格の相手の名前を呼ぶ際はほぼ確実にさん付け。性格の物静かさと外見が銀・蒼・黒の三色で纏まっていることとが相まって、『アイスブルー』と、またその弓矢と槍によって多くの血を流したことから『ブラッディー・ブルー』などとあだ名されることも。イメージソングは『Kanon und Gigue in D-Dür fur drei Violinen und Basso Continuo』及び『ドラマツルギー/Eve』。
王族グライザ・ザーバスノット殿下直属の親衛隊員。彼女の公務復帰と同時期に親衛隊員となっており、5年を超える付き合いとなる。離反に関しても同意の上で、(結果がどうなるとしても)最後まで付き従うと誓っている。
王国辺境の漁村『パラス(Pallas)村』(名前はニシンの学名から取りました)の出身。漁師を営む両親の元に生まれた、2男3女兄妹の次女である。そうであるという認識は未だ互いにないものの、エルダ・M・オルネーテは妹に当たる。天恵を持って生まれたことから出生直後に国に召し上げられ、育成施設に於いて将来を待望されて育ち、15歳で満を持して親衛隊員となる。以後定期的に、自分を生んでくれた親が万が一仕事をできなくなったとしても充分に生活できるだけの額を自分の給料から仕送りとして実家に届けている。
給金の使い道は、最低限の生活費と武器のメンテナンス代以外の大半を仕送りや寄付する、というものである。毎月最新鋭の武装を揃えるのに十分な給金を得ながら明らかに時代遅れの武装に身を固める理由がそれで、戦災孤児を多く育てている孤児院を擁する教会だとか、自分の出生地のような辺境にある困窮地などに対して、彼らが困窮を脱し、慎ましやかにでも再び自活できるようにと、匿名で食料やお金、場合によっては技術書などを初めとする知識をセットで援助している。

村と過去のお話


本編内において、帝都・王城におけるエルダ・M・オルネーテとの戦闘により重傷を負う。その中でも特に不可逆的な損傷を受けた左の手足を生命維持の観点から切断し、それぞれ左腕の上腕部から先と左足の膝から先の部分に相当する義肢をつけることとなった。当人は義肢に対する不慣れさ故に当惑こそあれども、今後に関してそこまで悲観していない模様。

食べ物の好みはシンプルな味。豪奢な料理もそれはそれで頂くが、あくまでも好みは素朴な家庭料理のような味のものであるという。一人で食べるご飯は品目数は質素な部類。但し女性としては量が多く、一食当たりでも同じ親衛隊の男性とそん色ない程度には食べる模様。
お酒は人並み程度には飲めるが、職務上必要ではない時には一切飲まない。非喫煙者。

趣味は読書。読む本の範囲は一言で表現すればかなり雑食と言える状況である。彼女が食指を伸ばす本は、文学作品(小説や評論、随筆など)は言うに及ばず、戦火から逃れて残存する歴史書や芸術関連書籍、果ては技術書の類に至るまで、文字通り活字であれば何であれといったレベル。最早本を読むことが趣味なのか、過去の人類が積み上げてきた物事の一端を紐解くことが趣味なのかは本人にさえ分からなくなりつつあるが、他人への説明の簡便さから、カノン自身も趣味を問われれば読書であると公言している。

忍耐力や持久力が必要とされる印象を持たれがちな(そしてそれは間違いではない)狙撃手としての役割を担う事もあるカノンではあるが、高い位置にある射点に到着するまでに、決して軽くない装備一式を身に着けたまま長時間かつ長距離の移動を強いられることもしばしばあるため、そういった強行軍に対応する観点から、体力作りや各種の鍛錬、現代兵器の使用訓練などの訓練全般を常に欠かさず行っている。なお、これにはカノン当人が自分の事を「太っている」と認識していることから、その解消の意味も含まれているものと思われる。
後輩の育成にも尽力しており、特に仲が良い相手に対しては弟や妹のようにかわいがる姿が見られることも。

職務として捕虜の管理を行う場合、当該人物が拘留から逃げ出すことなく、また捜査や尋問へ協力することが条件ではあるものの、かなり人道的な配慮を行っている。例えば食料や清潔な衣類等の定期的な供給は当然として、所謂拷問に分類されるような暴力・加害行為を一切行わないほか、場合によっては書籍などの娯楽や各種医療行為の提供なども行う。これはカノン当人の『協力してくれるのならば相応の待遇を与えるべきである』という思考による。

実例があればここに追記したい


イメージCVは茅野愛衣さん。イメージカラーはスチールブルー

募集:
〆直属の上司の王族の方……一名。→グライザ・ザーバスノットさんに乗っていただきました。
・特に仲の良い(あるいは良かった)親衛隊員様……若干名。ツェレリウス・アインスブルムさんに乗っていただいております。
・カノンが訓練を担当した後輩さん……若干名。過去10年以内に親衛隊員であった経歴がある方であればどなたでも。ツェレリウス・アインスブルムさんに乗っていただいております。
・反乱軍の方で何らかの因縁を持つ方……若干名。エルダ・M・オルネーテさんに乗っていただいております。

対人関係概説

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