アズハール・サアディーヤ
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sousaku103 2020年06月27日(土) 15:42:47履歴
〜プロフィール〜
「ザハラー家当主である父上が死んだ！！それがどういうことか、皆に分かるか！！家臣を奴隷の如く扱い、皆が支えてくれている椅子にふんぞり返るだけの、傲慢で、卑劣で、幼稚なザハラー家は死んだのだ！！ザハラー家は死に、サアディーヤ家へと生まれ変わる！！皆は奴隷などではない、家臣だ！！家族だ！！俺は皆と共に、新たな一歩を踏み出したい！！家名を変えるなど先代への侮辱と見えるかもしれない。だが、国に媚びへつらい、市民に毒を吐く家など侮辱されて当然ではないか！！何より、そんな奴らの名を受け継ぐことは俺自身への侮辱だ！！
………熱くなってしまった…すまない。このように…まだ稚拙な主だ。綺麗事しか吐けないが…それでもついて来て欲しい。皆を不幸にはさせないと約束する。」
「いやいや、確かに皆は家族だよ。それは本気で思ってる。けどその�牾Л瓩辰討里浪反辰里海箸如弔◆次△泙｜嬰當焼�に言うと。力の無い俺にこの国を変えるなんて出来るわけないでしょ。疑ってるみたいだけど反逆の意思なんて無いって。天恵も無いし、剣や銃なんかの武器の扱いだって自信は無い。あるのは金と地位だけ。この2つでどうにかなるなら、誰かがもう変えてるよ。自分にとって都合のいい国に。まぁ…もう自分にとって都合のいい国になってる奴もいるんだろうけどね。え、いやいや今のは国に対する暴言じゃないでしょ。他の貴族と自分自身に対してだよ。」
「サアディーヤ家現当主兼ラヒース商会会長、アズハール・サアディーヤと申します。以後、お見知り置きを。………何を仰るかと思えば…我々が異質だと？可笑しなことを…。人間同士、信頼し合うことが何より大切だと私は思います。なので仕えてくれている皆にはそれ相応の礼節を返していますが、それが？いつか寝首をかかれるのは御免ですから。我が父上のようにね………おっと、口が滑りました、失敬。どうか貴殿もお気を付けを。ぐっすりと夜眠っている間…すぐ近くには昼間に口汚く罵った相手がいることを、どうかお忘れなきよう。では、失礼致します。
…………………あ。いやごめんて。違うんだって。いや皆のこと馬鹿にしたじゃんアイツ…だから、ついカッとなっちゃったっていうか…いや…はい…反省してます………礼儀正しく…敵を作らない…いやでももう正直アイツ等は敵じゃん！！…それを察せられないように…はい…その通りです…」
「うぃーっす。ラヒース商会でーっす。ご注文の品、お届けに参りましたー。あ？いやいや。ただでさえ俺の立場考えたらさ、自分1人で来るくらいしないと信用されないっしょ。まぁ親衛隊に見つかりたくないってのもあるけど。ってことでね、ご注文の武器と物資ですよっと。はいはい、これからもラヒース商会をよろしくお願いしまーす。」
名前：アズハール・サアディーヤ
Azhaar・Sadiyah
性別：男
年齢：26
役職：上級貴族
性格：貴族としては別段珍しくはなく、目上の貴族には敬意を表し、目下の貴族にもその敬意を忘れることは無い。特に自分を支えてくれている家臣は家族と考えており、ゲロ甘に扱うため、交渉中にそこを突かれると感情的になってしまう。人間としては上の中だが、商人及び貴族としては中の下。まだまだ半人前。ちゃんと貴族の血統ではあるものの、妾との子なので産まれる前に母親と共にスラム街へ追放されており、幼少期のほとんどをスラム街で過ごした。父親から秘密裏に資金援助は行われていたので生活に不便は無かったが、なまじ金銭を所持しているためよく様々な被害に遭っていた。その経験が後々の貴族としての在り方に繋がっていくこととなる。優しい貴族を意識して過ごしており、よく田舎の方へフリーマーケットを行っている。食材や物資など、様々なものを売買しており、そこで購入した名産品などは都会の方で庶民に売買している。価格設定はその土地によって上下する。田舎であれば安く売って高く買い、都会であれば少し高く売り少し安く買う。国に対しては半ば諦め気味で、どうあがいても国を変えるのは無理だし、それこそ無理やり変えたとしても国民が混乱するだけ。ならばせめて階級制度の変革だけは行う。せっかく技術力の優れた国なのだから、その技術を都会だけで独占せずに国全体にもたらすべきだと考えている。
容姿：身長178cm、体重67kg。常日頃から身体は鍛えており、所謂細マッチョの類。手足は長くスタイルがいい。父親譲りの褐色の肌はカフェオレのように浅黒く母親譲りのサラサラな髪はミルクのような純白。髪型は伸ばしっぱなしにして流しており、そのままだと背中の中部程なため低めな位置で結っている。基本的には右側から前に垂らしているが、動けば後ろにいく。前髪はM字で髪先は鼻に届くか届かないか程度。もみあげは顎くらいまでの長さ。瞳はよく晴れた夏日の頭上の空のような、吸い込まれそうな程澄み切った蒼。瞳の大きさは大きめで目の形は若干ツリ目気味。まつ毛が長い。鼻は低めで小さい。全体的に母親似であるためか女顔に見えなくもない。
服装は貴族らしく着飾っている。アラブ系の貴族の服装と言えば分かりやすいか。大きく胸の空いた白シャツに水色のベスト、黒のアラビアンパンツと、同じく黒のローヒールパンプスのような丸みのある靴。それぞれに金色の縁があり、統一感を持たせている。また、ピアスも金色。自身の名前の由来でもある「花」のピアス、母親の名前(ナジュマ)の由来である「星」のピアス、そして異父姉(ライラ)の名前の由来が夜であることから月のピアスを所持しており、用途や目的によって使い分けている。普段は花のピアス。宝石のアクセサリーは多く所持しているものの、基本的にジャラジャラするのは鬱陶しいため貴族達の集まりなど過剰に着飾る必要のある際にしか身に付けない。時折、そういったアクセサリーを田舎に商談や売買をしに行った際に手伝ってくれたり助けてくれたりなどしてくれたお礼に地元の人にあげては家臣に怒られる。本人曰く、その時々の報酬として見合ったものをあげているからセーフらしい。
幼少期、仕事もなく暇すぎたため異父姉によく着せ替え人形状態にされていた。なので女装に対し抵抗が全く無いし頼まれれば割とノリノリで着る。また、練習したのか女性のような声をノドに負担をかけずに出すことも出来る。
天恵：『青く光る煌めき』
ラズライト。対象が自身に持っている忠誠心や至誠心などを雰囲気で感じる天恵。噛み砕いて言えば、その人が自分に対して誠実か不誠実かが何となく分かる。母親が遺した言葉に従い、自分には天恵が無いと偽っているため今現在、本人以外にこの天恵を知るものはいない。他人には、腐っても貴族だし人を見る目には自信あるみたいなことを言って誤魔化している。相手が自分に対して誠実であれば誠実であるほど澄み切った淡い青を感じ、そうでないほど淀んだ濃い青に感じる。
神器：───
装備：『ムルタダ』
シャムシールと呼ばれる、峰側に曲がった刀剣の一種。何の装飾もなく、使い古されており年季が入っているもののその刃に曇りは無く、依然として問題なく脅威を斬れる。名前の由来は「(他者への)満足、歓喜」。スラム街時代に剣の師匠から貰った大切なもの。そこで習った泥臭く足掻いて相手を殺す為の剣術(本人曰くスラム剣術)と、貴族になってから習った舞うように圧倒して相手を無効化する為の剣術(本人曰く貴族剣術)を織り交ぜた独自の剣術を扱う。時に泥臭く、時に優雅に。緩急を付けながら、相手に自分のペースを慣れさせないように。剣術に自信はないというのは本心であるものの、貴族達の娯楽として参加させられた、木製の武器に布を巻いたオモチャを用いた武術大会では優勝する程の腕は持っている。
備考：一人称は「俺」「私(わたくし)」。趣味は木彫りで完成度はそこそこに高い。貴族相手に言い値で売れる程度。シスコンとマザコンを兼ね備えている。イメージカラーはフォゲットミーノット(# 80C8EF)。イメージCVは小/林/大/紀さん。
過去：俺の産まれはフレン村。海に面した、漁業が盛んな村だ。俺はそこで、母親と姉と暮らしていた。小さい頃はすることが無かったから、もっぱら姉に着せ替え人形として遊ばれていた。服を着るだけで姉が喜んでくれる、そう思えば俺も悪い気はしてなかった。
母親は手編みで色々なものを作っては市場で売っていた。そのお陰か、比較的いい暮らしをさせてもらっていたものだ。今考えれば、明らかにその収入では到底足りない生活を送っていたけど。
後で知ったが、母親は元は上級貴族であるザハラー家の女中で、雑用をしていたらしい。だがある日、お互い配偶者がいるのにも関わらず、断りきれずに(母親はそう言ったけど話を聞く限り脅されて)当主と関係を結び、その結果身篭ってしまった。当主は自分の妻にバレる前に屋敷から母親を追い出した。らしい。
それが原因で本来の旦那と離婚。既に産まれていた姉と、腹の中にいた俺を連れて故郷であるこの村へと帰ってきた。その後も当主は母親に愛情か後ろめたさを感じているらしく、資金援助はしてくれていると。そういう話だった。当時10歳が聞くには重たい話だ。まぁ母親がそれで納得して、今が幸せならそれでいいのだろうと軽く考えていた。
16歳の夏。この頃には俺も姉も働いていた。俺は海に出て漁師の手伝い。姉は市場に出て母親の手伝い。幼少期には俺や姉は攫われることが多かったから、漁の合間には大人に頼み込んでスラム街で活きる剣を教えてもらった。それなりに楽しくて平和な毎日だったけど、そんな日常は脆くも崩れ去った。
母親と姉が死んだ。事故死。馬車を引いていた馬が暴れて、母親が店として使っていた小さなテントに突っ込んだらしい。犯人はその場で親衛隊に捕縛。刑罰を受けてこの事件は終わりを告げた。田舎の村にはよくある悲劇で、他にもこういったことはあったし見たこともあったから、復讐なんてするつもりもなかった。まさか自分にも降りかかるとは思ってなかったけど。まぁ悲劇とはそういうものだ。諦めもする。16歳にもなれば、社会的に見れば大人のようなもので、身寄りが亡くなっただけで一人暮らしが始まるのかと思っていた。そんな俺に、まるで計ったかのように父親を名乗る人間が接触してきた。
ラヒース商会会長兼ザハラー家現当主。その男を初めて見た時、俺は自分の天恵を疑った。母親や姉はもちろん、この村の誰もが俺に対しては淡い青だった。母親と姉に至っては海面越しの空のようなキラキラした青だ。つまり、俺の天恵に拠ればみんな友好的に思ってくれていたということだ。だが、この男は、俺に対して真っ黒だった。海の底のような、薄暗く淀んだ濃い黒。コイツは俺を信用していない。この笑顔には何かの思惑がある。俺の天恵を知っているのは母親と姉、あと出産を手伝ってくれた助産婦さんのみだ。その助産婦さんは母親と俺の天恵を秘密にすると約束して、本当に墓へとその秘密を持って行ってくれたらしい。病死だったらしいが俺の記憶にはない。物心つく前に亡くなったらしい。
つまりは俺自身しか俺の天恵は知らない。いや、そんなことよりも。とりあえず事実確認を行うことにした。資金援助を行ってくれていた父親とこの男は名前が同じだし、俺の存在を知っていることから本人なのは分かる。じゃあお前の抱いている打算はなんだ？
聞けば、正式な妻が不妊症で、子供を産めぬままそのストレスで暴飲暴食を繰り返し、挙句精神疾患を発病してもはや子供を産むどころか夜の営みすら出来ない状態だと言う。それで、妾の子である俺に次期当主の椅子が回ってきた。とのこと。なるほどね。でも俺が貴族となることで、この村の人達に色々なものを届けることができるかもしれない。恩返しが出来るかも。そんな軽い気持ちで、俺はその男について行った。貴族としての知識や経験の無い俺を傀儡にしようとしているのは見え透いていたけれど、今まで資金援助をしてくれた恩がある。もしかしたら、母親と姉を亡くした俺を憐憫に思っているかもしれない。軽い気持ちだった。本当に。俺はこの村で育って、この村の人たちに助けられて、平和に暮らしていた。つまりは、他人を簡単に信用しすぎるのだ。
貴族として暮らし始めて。父上には様々な礼節を叩き込まれた。テーブルマナー、歩き方、喋り方、どうやって人を動かすか。帝王学と言えばいいのだろうか。とにかく人の上に立つ者としての知識を、死ぬ物狂いで吸収した。そこそこスパルタだったけど、まぁ幼少期はそれ以上に大変な目に遭っていたから耐えることはできた。屋敷に勤めてくれている人達とも信頼関係を築くことができ始めていた。屋敷内では父上は横暴だった。人を粗野に扱い、気に入らなければすぐに暴力。そんなクズの血の繋がった息子だからか、最初は家臣の人達からも良くない印象を持たれていたけど、家事を手伝ったり、世間話をしたり、困ったことがあれば一緒に悩んだり。父上には不思議がられたが、こうやって信頼関係を築けばそこから顧客に繋がるかもしれないから、その練習だと伝えれば納得はしてくれた。嘘だけど。普通に仲良くしたかっただけ。だって一緒にこの家を支える仲間で家族じゃんね。そういうところが甘いのは自覚してるけど。
まぁ、そんなこんなで貴族としての生活も慣れて楽しめるようになってきた頃。正式な父上の妻…つまりは異母が病死して少し経った頃。家臣の一人からある話を聞いた。母親と姉は、父上に殺されたのだと。前述の通り、異母は子供を産めぬままの状態だった。だから一刻も早く次期当主として俺を連れ戻す必要があった。その為の未練を潰すために、父上は事故を起こしたのだと。資金援助を行ったのも、母親への後ろめたさなどではなく、俺がスラム街で衰弱死するのを防ぐためだったと。父上はとうに母親のことを見捨て、俺への事前投資として資金援助を行っていたと。
人ってこんなに醜いことが出来るのかと、ふつふつと怒りが沸くのが分かった。俺は、父上の暗殺を決意した。このままアイツが生存したままでは、いずれまた被害者が出る。アイツはもう新しい妻探しを始めている。その妻が子供を産めば、俺は殺される。理解出来た。アイツはそういうことを平気でやる人種だと。だが、ここで俺がヤツを暗殺したとして、バレてしまってはこの家は終わる。母親が心から愛したこの家が無くなってしまう。それは嫌だった。だから俺は家臣に頼み事をした。
「反逆軍に情報を流してくれ。」
暗殺決行日。その日は雨が酷く、雷鳴が耳を劈くような日だった。あの日、俺がフレン村から唯一持ち出したシャムシール、『ムルタダ』。相棒と言っても過言ではないその刀剣を、静かに鞘から引き抜いた。刃に反射する雷光に、未だその鋭さは健在なのだと確信する。その刹那。家臣の一人が部屋へと入り、俺に告げた。お客様がご到着です。俺は低い声で、分かった、ありがとう。とだけ伝えると、自室を後にする。
父上の自室。いびきを地ならしのように響かせながら眠りにつく父上を、俺は布団の上から刺した。心臓を、一突き。初めて人を殺したのは13の時。攫われそうになった姉を助けるために暴漢を斬り殺した。その時は手が震えたものだが、今となっては手の震えなど一切なく。むしろ冷静に、ヤツの左胸を真っ直ぐ剣が貫く。何の感触も、何の感情も無い。ガッ、っと息絶えた音がヤツの喉から溢れ、そして俺は手袋の上からヤツの手首に触れて脈を確認する。死んでいる。はぁ、と溜息を吐いて、剣をゆっくり引き抜く。
少しすると部屋の外から足音が聞こえ、そして扉の前で止まった。ゆっくりと開かれる扉に目を向け、来た人物を確認する。見たことがない人だ。反逆軍か。ふむ、天恵に拠れば群青か。まだ信用されてない。まぁ話と違うもんな。
「…ようこそ、ザハラー家へ。まぁ、今終わったんだけど。」
「ああ、これ？見てわかるでしょ、俺がやった。」
「え、あー…違う違う。罠じゃないよ。確かにコイツは死んでる。何なら今もう一回刺す？」
「大丈夫？そう。あー、で、目的か。俺の。そうねぇ、コイツは殺さなきゃいけなかったけど、この家を没落させる気は無いのよ俺。」
「言いたいことわかった？ありがと。アンタがコイツを殺ったことにしてほしいわけ。」
「見返りはね、ラヒース商会が反逆軍に武器や物資の支援を行う。それで足りる？足りないなら今ここでいくらかお金積むけど。それでも足りないなら…今すぐ親衛隊を呼ぶ、かな。」
「はは、そうそう。一人で来てって言ったの俺だし。アンタらには、家臣だけが当主を裏切ったと思ってほしかったからああいう書き方したわけだしねぇ。」
「俺さ、スラム街で暮らしてた時期があるから、アンタらがそういう人間を放っておけないのは知ってんだよね。」
「でも悪い話じゃないじゃん？アンタらには確かに俺の罪を被ってもらうけど…俺が当主である限り、武器、物資、食糧、情報…何でも届けるよ。」
「証拠が欲しいって顔してんね。でもさ、もう証拠はあるんだよね。フレン村の反逆軍アジトにさ、大量の荷物届いたっしょ。送り主の名は『アズハール・サアディーヤ』。気付いた？あれ俺。サアディーヤは母親の旧姓でね。これからザハラー家は死んでサアディーヤ家に生まれ変わるのよ。」
「…分かってくれてありがと。3時間後に親衛隊呼ぶから。あ、俺？大丈夫、被害者を演じるさ。こう見えて演技には自信あるから。名前も知らない人が突然この屋敷に侵入してきて誰にも見つかることなく寝ていた父上を殺した。そういう筋書き。まぁ実際はこの屋敷の全員がこの計画を知ってたんだけどね。それだけコイツには人望が無かったのさ。誰も止めなかったし、誰も親衛隊に密告しなかった。つまり、そういうことでしょ。」
群青が、先程と比べて少しだけ淡い色になった気がした。
募集：直属の親衛隊(反逆軍に協力してるのは知っててもいいし知らなくても構いません。ですが、知っている場合は肯定していただくか黙認していただきたいです。) 親衛隊 1人。
父親暗殺の際に罪を被っていただいた反逆軍の方 反逆軍 1人。
どちらも男女問いません。よろしくお願い致します。
「ザハラー家当主である父上が死んだ！！それがどういうことか、皆に分かるか！！家臣を奴隷の如く扱い、皆が支えてくれている椅子にふんぞり返るだけの、傲慢で、卑劣で、幼稚なザハラー家は死んだのだ！！ザハラー家は死に、サアディーヤ家へと生まれ変わる！！皆は奴隷などではない、家臣だ！！家族だ！！俺は皆と共に、新たな一歩を踏み出したい！！家名を変えるなど先代への侮辱と見えるかもしれない。だが、国に媚びへつらい、市民に毒を吐く家など侮辱されて当然ではないか！！何より、そんな奴らの名を受け継ぐことは俺自身への侮辱だ！！
………熱くなってしまった…すまない。このように…まだ稚拙な主だ。綺麗事しか吐けないが…それでもついて来て欲しい。皆を不幸にはさせないと約束する。」
「いやいや、確かに皆は家族だよ。それは本気で思ってる。けどその�牾Л瓩辰討里浪反辰里海箸如弔◆次△泙｜嬰當焼�に言うと。力の無い俺にこの国を変えるなんて出来るわけないでしょ。疑ってるみたいだけど反逆の意思なんて無いって。天恵も無いし、剣や銃なんかの武器の扱いだって自信は無い。あるのは金と地位だけ。この2つでどうにかなるなら、誰かがもう変えてるよ。自分にとって都合のいい国に。まぁ…もう自分にとって都合のいい国になってる奴もいるんだろうけどね。え、いやいや今のは国に対する暴言じゃないでしょ。他の貴族と自分自身に対してだよ。」
「サアディーヤ家現当主兼ラヒース商会会長、アズハール・サアディーヤと申します。以後、お見知り置きを。………何を仰るかと思えば…我々が異質だと？可笑しなことを…。人間同士、信頼し合うことが何より大切だと私は思います。なので仕えてくれている皆にはそれ相応の礼節を返していますが、それが？いつか寝首をかかれるのは御免ですから。我が父上のようにね………おっと、口が滑りました、失敬。どうか貴殿もお気を付けを。ぐっすりと夜眠っている間…すぐ近くには昼間に口汚く罵った相手がいることを、どうかお忘れなきよう。では、失礼致します。
…………………あ。いやごめんて。違うんだって。いや皆のこと馬鹿にしたじゃんアイツ…だから、ついカッとなっちゃったっていうか…いや…はい…反省してます………礼儀正しく…敵を作らない…いやでももう正直アイツ等は敵じゃん！！…それを察せられないように…はい…その通りです…」
「うぃーっす。ラヒース商会でーっす。ご注文の品、お届けに参りましたー。あ？いやいや。ただでさえ俺の立場考えたらさ、自分1人で来るくらいしないと信用されないっしょ。まぁ親衛隊に見つかりたくないってのもあるけど。ってことでね、ご注文の武器と物資ですよっと。はいはい、これからもラヒース商会をよろしくお願いしまーす。」
名前：アズハール・サアディーヤ
Azhaar・Sadiyah
性別：男
年齢：26
役職：上級貴族
性格：貴族としては別段珍しくはなく、目上の貴族には敬意を表し、目下の貴族にもその敬意を忘れることは無い。特に自分を支えてくれている家臣は家族と考えており、ゲロ甘に扱うため、交渉中にそこを突かれると感情的になってしまう。人間としては上の中だが、商人及び貴族としては中の下。まだまだ半人前。ちゃんと貴族の血統ではあるものの、妾との子なので産まれる前に母親と共にスラム街へ追放されており、幼少期のほとんどをスラム街で過ごした。父親から秘密裏に資金援助は行われていたので生活に不便は無かったが、なまじ金銭を所持しているためよく様々な被害に遭っていた。その経験が後々の貴族としての在り方に繋がっていくこととなる。優しい貴族を意識して過ごしており、よく田舎の方へフリーマーケットを行っている。食材や物資など、様々なものを売買しており、そこで購入した名産品などは都会の方で庶民に売買している。価格設定はその土地によって上下する。田舎であれば安く売って高く買い、都会であれば少し高く売り少し安く買う。国に対しては半ば諦め気味で、どうあがいても国を変えるのは無理だし、それこそ無理やり変えたとしても国民が混乱するだけ。ならばせめて階級制度の変革だけは行う。せっかく技術力の優れた国なのだから、その技術を都会だけで独占せずに国全体にもたらすべきだと考えている。
容姿：身長178cm、体重67kg。常日頃から身体は鍛えており、所謂細マッチョの類。手足は長くスタイルがいい。父親譲りの褐色の肌はカフェオレのように浅黒く母親譲りのサラサラな髪はミルクのような純白。髪型は伸ばしっぱなしにして流しており、そのままだと背中の中部程なため低めな位置で結っている。基本的には右側から前に垂らしているが、動けば後ろにいく。前髪はM字で髪先は鼻に届くか届かないか程度。もみあげは顎くらいまでの長さ。瞳はよく晴れた夏日の頭上の空のような、吸い込まれそうな程澄み切った蒼。瞳の大きさは大きめで目の形は若干ツリ目気味。まつ毛が長い。鼻は低めで小さい。全体的に母親似であるためか女顔に見えなくもない。
服装は貴族らしく着飾っている。アラブ系の貴族の服装と言えば分かりやすいか。大きく胸の空いた白シャツに水色のベスト、黒のアラビアンパンツと、同じく黒のローヒールパンプスのような丸みのある靴。それぞれに金色の縁があり、統一感を持たせている。また、ピアスも金色。自身の名前の由来でもある「花」のピアス、母親の名前(ナジュマ)の由来である「星」のピアス、そして異父姉(ライラ)の名前の由来が夜であることから月のピアスを所持しており、用途や目的によって使い分けている。普段は花のピアス。宝石のアクセサリーは多く所持しているものの、基本的にジャラジャラするのは鬱陶しいため貴族達の集まりなど過剰に着飾る必要のある際にしか身に付けない。時折、そういったアクセサリーを田舎に商談や売買をしに行った際に手伝ってくれたり助けてくれたりなどしてくれたお礼に地元の人にあげては家臣に怒られる。本人曰く、その時々の報酬として見合ったものをあげているからセーフらしい。
幼少期、仕事もなく暇すぎたため異父姉によく着せ替え人形状態にされていた。なので女装に対し抵抗が全く無いし頼まれれば割とノリノリで着る。また、練習したのか女性のような声をノドに負担をかけずに出すことも出来る。
天恵：『青く光る煌めき』
ラズライト。対象が自身に持っている忠誠心や至誠心などを雰囲気で感じる天恵。噛み砕いて言えば、その人が自分に対して誠実か不誠実かが何となく分かる。母親が遺した言葉に従い、自分には天恵が無いと偽っているため今現在、本人以外にこの天恵を知るものはいない。他人には、腐っても貴族だし人を見る目には自信あるみたいなことを言って誤魔化している。相手が自分に対して誠実であれば誠実であるほど澄み切った淡い青を感じ、そうでないほど淀んだ濃い青に感じる。
神器：───
装備：『ムルタダ』
シャムシールと呼ばれる、峰側に曲がった刀剣の一種。何の装飾もなく、使い古されており年季が入っているもののその刃に曇りは無く、依然として問題なく脅威を斬れる。名前の由来は「(他者への)満足、歓喜」。スラム街時代に剣の師匠から貰った大切なもの。そこで習った泥臭く足掻いて相手を殺す為の剣術(本人曰くスラム剣術)と、貴族になってから習った舞うように圧倒して相手を無効化する為の剣術(本人曰く貴族剣術)を織り交ぜた独自の剣術を扱う。時に泥臭く、時に優雅に。緩急を付けながら、相手に自分のペースを慣れさせないように。剣術に自信はないというのは本心であるものの、貴族達の娯楽として参加させられた、木製の武器に布を巻いたオモチャを用いた武術大会では優勝する程の腕は持っている。
備考：一人称は「俺」「私(わたくし)」。趣味は木彫りで完成度はそこそこに高い。貴族相手に言い値で売れる程度。シスコンとマザコンを兼ね備えている。イメージカラーはフォゲットミーノット(# 80C8EF)。イメージCVは小/林/大/紀さん。
過去：俺の産まれはフレン村。海に面した、漁業が盛んな村だ。俺はそこで、母親と姉と暮らしていた。小さい頃はすることが無かったから、もっぱら姉に着せ替え人形として遊ばれていた。服を着るだけで姉が喜んでくれる、そう思えば俺も悪い気はしてなかった。
母親は手編みで色々なものを作っては市場で売っていた。そのお陰か、比較的いい暮らしをさせてもらっていたものだ。今考えれば、明らかにその収入では到底足りない生活を送っていたけど。
後で知ったが、母親は元は上級貴族であるザハラー家の女中で、雑用をしていたらしい。だがある日、お互い配偶者がいるのにも関わらず、断りきれずに(母親はそう言ったけど話を聞く限り脅されて)当主と関係を結び、その結果身篭ってしまった。当主は自分の妻にバレる前に屋敷から母親を追い出した。らしい。
それが原因で本来の旦那と離婚。既に産まれていた姉と、腹の中にいた俺を連れて故郷であるこの村へと帰ってきた。その後も当主は母親に愛情か後ろめたさを感じているらしく、資金援助はしてくれていると。そういう話だった。当時10歳が聞くには重たい話だ。まぁ母親がそれで納得して、今が幸せならそれでいいのだろうと軽く考えていた。
16歳の夏。この頃には俺も姉も働いていた。俺は海に出て漁師の手伝い。姉は市場に出て母親の手伝い。幼少期には俺や姉は攫われることが多かったから、漁の合間には大人に頼み込んでスラム街で活きる剣を教えてもらった。それなりに楽しくて平和な毎日だったけど、そんな日常は脆くも崩れ去った。
母親と姉が死んだ。事故死。馬車を引いていた馬が暴れて、母親が店として使っていた小さなテントに突っ込んだらしい。犯人はその場で親衛隊に捕縛。刑罰を受けてこの事件は終わりを告げた。田舎の村にはよくある悲劇で、他にもこういったことはあったし見たこともあったから、復讐なんてするつもりもなかった。まさか自分にも降りかかるとは思ってなかったけど。まぁ悲劇とはそういうものだ。諦めもする。16歳にもなれば、社会的に見れば大人のようなもので、身寄りが亡くなっただけで一人暮らしが始まるのかと思っていた。そんな俺に、まるで計ったかのように父親を名乗る人間が接触してきた。
ラヒース商会会長兼ザハラー家現当主。その男を初めて見た時、俺は自分の天恵を疑った。母親や姉はもちろん、この村の誰もが俺に対しては淡い青だった。母親と姉に至っては海面越しの空のようなキラキラした青だ。つまり、俺の天恵に拠ればみんな友好的に思ってくれていたということだ。だが、この男は、俺に対して真っ黒だった。海の底のような、薄暗く淀んだ濃い黒。コイツは俺を信用していない。この笑顔には何かの思惑がある。俺の天恵を知っているのは母親と姉、あと出産を手伝ってくれた助産婦さんのみだ。その助産婦さんは母親と俺の天恵を秘密にすると約束して、本当に墓へとその秘密を持って行ってくれたらしい。病死だったらしいが俺の記憶にはない。物心つく前に亡くなったらしい。
つまりは俺自身しか俺の天恵は知らない。いや、そんなことよりも。とりあえず事実確認を行うことにした。資金援助を行ってくれていた父親とこの男は名前が同じだし、俺の存在を知っていることから本人なのは分かる。じゃあお前の抱いている打算はなんだ？
聞けば、正式な妻が不妊症で、子供を産めぬままそのストレスで暴飲暴食を繰り返し、挙句精神疾患を発病してもはや子供を産むどころか夜の営みすら出来ない状態だと言う。それで、妾の子である俺に次期当主の椅子が回ってきた。とのこと。なるほどね。でも俺が貴族となることで、この村の人達に色々なものを届けることができるかもしれない。恩返しが出来るかも。そんな軽い気持ちで、俺はその男について行った。貴族としての知識や経験の無い俺を傀儡にしようとしているのは見え透いていたけれど、今まで資金援助をしてくれた恩がある。もしかしたら、母親と姉を亡くした俺を憐憫に思っているかもしれない。軽い気持ちだった。本当に。俺はこの村で育って、この村の人たちに助けられて、平和に暮らしていた。つまりは、他人を簡単に信用しすぎるのだ。
貴族として暮らし始めて。父上には様々な礼節を叩き込まれた。テーブルマナー、歩き方、喋り方、どうやって人を動かすか。帝王学と言えばいいのだろうか。とにかく人の上に立つ者としての知識を、死ぬ物狂いで吸収した。そこそこスパルタだったけど、まぁ幼少期はそれ以上に大変な目に遭っていたから耐えることはできた。屋敷に勤めてくれている人達とも信頼関係を築くことができ始めていた。屋敷内では父上は横暴だった。人を粗野に扱い、気に入らなければすぐに暴力。そんなクズの血の繋がった息子だからか、最初は家臣の人達からも良くない印象を持たれていたけど、家事を手伝ったり、世間話をしたり、困ったことがあれば一緒に悩んだり。父上には不思議がられたが、こうやって信頼関係を築けばそこから顧客に繋がるかもしれないから、その練習だと伝えれば納得はしてくれた。嘘だけど。普通に仲良くしたかっただけ。だって一緒にこの家を支える仲間で家族じゃんね。そういうところが甘いのは自覚してるけど。
まぁ、そんなこんなで貴族としての生活も慣れて楽しめるようになってきた頃。正式な父上の妻…つまりは異母が病死して少し経った頃。家臣の一人からある話を聞いた。母親と姉は、父上に殺されたのだと。前述の通り、異母は子供を産めぬままの状態だった。だから一刻も早く次期当主として俺を連れ戻す必要があった。その為の未練を潰すために、父上は事故を起こしたのだと。資金援助を行ったのも、母親への後ろめたさなどではなく、俺がスラム街で衰弱死するのを防ぐためだったと。父上はとうに母親のことを見捨て、俺への事前投資として資金援助を行っていたと。
人ってこんなに醜いことが出来るのかと、ふつふつと怒りが沸くのが分かった。俺は、父上の暗殺を決意した。このままアイツが生存したままでは、いずれまた被害者が出る。アイツはもう新しい妻探しを始めている。その妻が子供を産めば、俺は殺される。理解出来た。アイツはそういうことを平気でやる人種だと。だが、ここで俺がヤツを暗殺したとして、バレてしまってはこの家は終わる。母親が心から愛したこの家が無くなってしまう。それは嫌だった。だから俺は家臣に頼み事をした。
「反逆軍に情報を流してくれ。」
暗殺決行日。その日は雨が酷く、雷鳴が耳を劈くような日だった。あの日、俺がフレン村から唯一持ち出したシャムシール、『ムルタダ』。相棒と言っても過言ではないその刀剣を、静かに鞘から引き抜いた。刃に反射する雷光に、未だその鋭さは健在なのだと確信する。その刹那。家臣の一人が部屋へと入り、俺に告げた。お客様がご到着です。俺は低い声で、分かった、ありがとう。とだけ伝えると、自室を後にする。
父上の自室。いびきを地ならしのように響かせながら眠りにつく父上を、俺は布団の上から刺した。心臓を、一突き。初めて人を殺したのは13の時。攫われそうになった姉を助けるために暴漢を斬り殺した。その時は手が震えたものだが、今となっては手の震えなど一切なく。むしろ冷静に、ヤツの左胸を真っ直ぐ剣が貫く。何の感触も、何の感情も無い。ガッ、っと息絶えた音がヤツの喉から溢れ、そして俺は手袋の上からヤツの手首に触れて脈を確認する。死んでいる。はぁ、と溜息を吐いて、剣をゆっくり引き抜く。
少しすると部屋の外から足音が聞こえ、そして扉の前で止まった。ゆっくりと開かれる扉に目を向け、来た人物を確認する。見たことがない人だ。反逆軍か。ふむ、天恵に拠れば群青か。まだ信用されてない。まぁ話と違うもんな。
「…ようこそ、ザハラー家へ。まぁ、今終わったんだけど。」
「ああ、これ？見てわかるでしょ、俺がやった。」
「え、あー…違う違う。罠じゃないよ。確かにコイツは死んでる。何なら今もう一回刺す？」
「大丈夫？そう。あー、で、目的か。俺の。そうねぇ、コイツは殺さなきゃいけなかったけど、この家を没落させる気は無いのよ俺。」
「言いたいことわかった？ありがと。アンタがコイツを殺ったことにしてほしいわけ。」
「見返りはね、ラヒース商会が反逆軍に武器や物資の支援を行う。それで足りる？足りないなら今ここでいくらかお金積むけど。それでも足りないなら…今すぐ親衛隊を呼ぶ、かな。」
「はは、そうそう。一人で来てって言ったの俺だし。アンタらには、家臣だけが当主を裏切ったと思ってほしかったからああいう書き方したわけだしねぇ。」
「俺さ、スラム街で暮らしてた時期があるから、アンタらがそういう人間を放っておけないのは知ってんだよね。」
「でも悪い話じゃないじゃん？アンタらには確かに俺の罪を被ってもらうけど…俺が当主である限り、武器、物資、食糧、情報…何でも届けるよ。」
「証拠が欲しいって顔してんね。でもさ、もう証拠はあるんだよね。フレン村の反逆軍アジトにさ、大量の荷物届いたっしょ。送り主の名は『アズハール・サアディーヤ』。気付いた？あれ俺。サアディーヤは母親の旧姓でね。これからザハラー家は死んでサアディーヤ家に生まれ変わるのよ。」
「…分かってくれてありがと。3時間後に親衛隊呼ぶから。あ、俺？大丈夫、被害者を演じるさ。こう見えて演技には自信あるから。名前も知らない人が突然この屋敷に侵入してきて誰にも見つかることなく寝ていた父上を殺した。そういう筋書き。まぁ実際はこの屋敷の全員がこの計画を知ってたんだけどね。それだけコイツには人望が無かったのさ。誰も止めなかったし、誰も親衛隊に密告しなかった。つまり、そういうことでしょ。」
群青が、先程と比べて少しだけ淡い色になった気がした。
募集：直属の親衛隊(反逆軍に協力してるのは知っててもいいし知らなくても構いません。ですが、知っている場合は肯定していただくか黙認していただきたいです。) 親衛隊 1人。
父親暗殺の際に罪を被っていただいた反逆軍の方 反逆軍 1人。
どちらも男女問いません。よろしくお願い致します。
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