「ボクはね、イアンって言うんだよー。ふぁみりー…ねーむ？は……忘れちゃった」
「うふふふふふ……みぃんながボクを睨んでる。ボクに興味を持ってくれてる…。あはっ、最っっっ高だよぉ…！ボク、このままだと嬉しくて嬉しくて、皆に愛情を返してあげたくなっちゃうなぁあ……！！」
「……ねぇ……？……何で謝るの？……いや怒れよ。殴れよ？！もっともっともっと！ボクを！！責め立てろよ！！！」
「んん〜〜〜……手当てなんていいよぉ〜。傷が早く治ったら、もうボクを愛してくれたヒトの顔も思い出せなくなっちゃう…………だーかーらー、ばんそーこーなんて要らないってばぁ〜…」
「……ふざけんな……ふざけんなよ！！何で今更ボクを置いて行くの！？何でボクを見捨てるの？！一体どんだけボクがお前に痛め付けられてやったと思ってるんだよ！？一体どんだけボクがお前の暴力を受け入れてやったと思ってんだよ！？こんなに！！ボロボロにされても！！ボクはガマンしてやったのに！！……おい……本当に置いて行く気？待てよ…！……待って…！見捨てないで…！
＿＿＿＿痛いだけなのは、嫌だよぉ…」
「う゛ぅ〜〜！頭ナデナデはやめて〜…頭痛いぃ〜…ギモヂ悪い〜〜……あうぅ、ギューはもっとヤ〜〜…………気持ち悪いのに…あったかいよぅ…………」
イアン・カーペンター
性格
容姿
天恵：【死の舞踏(ﾀﾞﾝｽ・ﾏｶﾌﾞﾙ)】
装備
備考
募集
「うふふふふふ……みぃんながボクを睨んでる。ボクに興味を持ってくれてる…。あはっ、最っっっ高だよぉ…！ボク、このままだと嬉しくて嬉しくて、皆に愛情を返してあげたくなっちゃうなぁあ……！！」
「……ねぇ……？……何で謝るの？……いや怒れよ。殴れよ？！もっともっともっと！ボクを！！責め立てろよ！！！」
「んん〜〜〜……手当てなんていいよぉ〜。傷が早く治ったら、もうボクを愛してくれたヒトの顔も思い出せなくなっちゃう…………だーかーらー、ばんそーこーなんて要らないってばぁ〜…」
「……ふざけんな……ふざけんなよ！！何で今更ボクを置いて行くの！？何でボクを見捨てるの？！一体どんだけボクがお前に痛め付けられてやったと思ってるんだよ！？一体どんだけボクがお前の暴力を受け入れてやったと思ってんだよ！？こんなに！！ボロボロにされても！！ボクはガマンしてやったのに！！……おい……本当に置いて行く気？待てよ…！……待って…！見捨てないで…！
＿＿＿＿痛いだけなのは、嫌だよぉ…」
「う゛ぅ〜〜！頭ナデナデはやめて〜…頭痛いぃ〜…ギモヂ悪い〜〜……あうぅ、ギューはもっとヤ〜〜…………気持ち悪いのに…あったかいよぅ…………」
イアン・カーペンター 
性別：男
年齢：16歳
役職：誰の直属でもない親衛隊員
年齢：16歳
役職：誰の直属でもない親衛隊員
性格
幼少期の経験により被虐的嗜好と自己顕示欲が綯い交ぜになった、ちょっぴりというかかなりアブナイ（危うい？）思考を持つ。精神年齢は8歳の頃に停止していると思われる。自分を敵対視し、傷付ける者のことを「ボクを見てくれている、愛してくれるヒトたち」とし、またその『愛』に答えるために自らも刃を振るう。彼の中では暴力=愛情。そのため、純粋な愛情や優しさが苦手で、そのような対応をされると「そういうの要らない！！もっとボクを怒れよ！！」等と喚く。側から見れば面倒臭いタイプのマゾ。しかし心の奥底では実際本当の愛情に飢えており、それは現在の自らの愛情観と本来の愛情欲求の矛盾からくる頭痛と吐き気、そして幼少期の出来事が脳裏に蘇るのを極端に恐れるが故の拒絶反応だったりする。また、暴力を受けるのも自らの自己顕示欲を満たすための手段に過ぎず、ただ痛みを与えられるだけで自らに興味を示されないのは普通に辛い。自分を愛してくれないヒトは要らない。一人でコケたり包丁で指を切ったりすると普通に泣く（誰かが自分に向けた暴力によるものではないため）。治療されるのが苦手だが何故か元々自らに優しい人物の治療だけはやや素直に受け入れる。また昔からファッションに気を遣う暇も無かったが故に自身の髪型や服装に無頓着。暴力が絡まなければ普通に人懐こく一般の大人にお菓子を分け与えられるような少年。
上記の通り、彼の本質は『愛されたい・自分に興味を持って欲しい』という欲求からくる幼過ぎる自己顕示欲であり、自身が他者から注目されることで喜びを感じる。そして自身が注目されるためならばどんな汚れ役も恥ずかしい役割も喜んで請け負う。そして傷付くことを何より恐れない。しかし心の奥底では本当の意味での優しさを求めているため、眠っている間かうっかりアルコールを摂取してしまう事態（アルコールに滅茶苦茶弱い体質）で酔っ払っている間に限るものの頭を撫でられたり子守唄を聞かされたりすると幼い子どもの如く相手に甘える。精神年齢8歳程とはいえ子ども扱いされるのも苦手で、身体的事情もありつつ最近は自身が周りの男性と比べ（主に筋肉等の）成長が遅れているのが気になっている様子…。
上記の通り、彼の本質は『愛されたい・自分に興味を持って欲しい』という欲求からくる幼過ぎる自己顕示欲であり、自身が他者から注目されることで喜びを感じる。そして自身が注目されるためならばどんな汚れ役も恥ずかしい役割も喜んで請け負う。そして傷付くことを何より恐れない。しかし心の奥底では本当の意味での優しさを求めているため、眠っている間かうっかりアルコールを摂取してしまう事態（アルコールに滅茶苦茶弱い体質）で酔っ払っている間に限るものの頭を撫でられたり子守唄を聞かされたりすると幼い子どもの如く相手に甘える。精神年齢8歳程とはいえ子ども扱いされるのも苦手で、身体的事情もありつつ最近は自身が周りの男性と比べ（主に筋肉等の）成長が遅れているのが気になっている様子…。
容姿
身長160cm、体重45.5kgの中背痩躯。目元に濃いクマが出来た中性的な童顔。服装は、銀色の小さな鈴が付いた赤いチョーカーを首に装着し、上半身は黒色のノースリーブのインナーと同色の指抜きグローブ（手の甲に四角く穴を開けたタイプ）程度で、下半身はダークグレーの少しダボッとしたサイズのタクティカルパンツに片端が尻尾のように長く余った赤色の布ベルト、黒色の安全ブーツのように丈夫な革製ブーツ。不健康な白肌には常に生傷が絶えない。光を失ったラベンダー色の瞳は基本瞳孔が開いて生気を感じさせず（興奮すると虹彩がぼんやりと光って見える）、手入れが行き届かず傷んだ黒髪は右から左に掛けて短くなってゆき、適当にバッサリ切られたのか毛先の長さがバラバラになったまま放置した状態となっており、右側の横髪は一際長い（座った時に毛先が太腿に掛かる長さ）。前髪は左右で違う長さに切り揃えられている。尚、イアンは髪型を整えようとハサミを見せると凄く嫌がる。
16歳を迎えても尚変声期が来ておらず、身体付きもヒョロヒョロしていながら第二次性徴に遅れが生じているように見えるといった、悪い意味で幼さと中性らしさを感じさせる外見。実は幼少期に父親から受けた身体的虐待が原因で××が片方潰されており、もう片方は無事だったものの相当痛め付けられていたのか、機能が常人と比べていくらか弱っている様子。このことが最近『他の男の人と一緒ではない』と気付いたイアンにとってのコンプレックスとなりつつある。
16歳を迎えても尚変声期が来ておらず、身体付きもヒョロヒョロしていながら第二次性徴に遅れが生じているように見えるといった、悪い意味で幼さと中性らしさを感じさせる外見。実は幼少期に父親から受けた身体的虐待が原因で××が片方潰されており、もう片方は無事だったものの相当痛め付けられていたのか、機能が常人と比べていくらか弱っている様子。このことが最近『他の男の人と一緒ではない』と気付いたイアンにとってのコンプレックスとなりつつある。
天恵：【死の舞踏(ﾀﾞﾝｽ・ﾏｶﾌﾞﾙ)】
発動時と解除時に身体がラベンダー色にぼんやりと輝く。イアンの身体能力と戦闘本能を格段に上げ、まるで舞い踊っているかのように敵を殺戮させる能力＿＿と、彼や彼と対峙する敵は思っている。しかし実際はその身体能力と戦闘本能はイアン本人の素質である。
その実態は、能力発動中にイアンの身体を傷付けた際に傷口から飛んだ血液を媒体に、それが肌に付着した相手の細胞を徐々に蝕み、長くて10分以内にほぼ全ての細胞が黒く壊死し死に至らせる正に『呪い』の類。その遺体の様は正に黒死病。肌でなくとも、金属や皮の装甲さえ血液が付着した場所から半径3cmを劣化・崩壊させるだけの力がある。身体強化系の天恵持ちならこの能力の効果を遅らせることも可能だが、侵食を受けた部位はそこから先を切り落とすか回復能力を受けるかしなければ侵食は止まらない。逆に回復系の能力や対策さえすればこの呪いに抗う術はあるということだ。
その実態は、能力発動中にイアンの身体を傷付けた際に傷口から飛んだ血液を媒体に、それが肌に付着した相手の細胞を徐々に蝕み、長くて10分以内にほぼ全ての細胞が黒く壊死し死に至らせる正に『呪い』の類。その遺体の様は正に黒死病。肌でなくとも、金属や皮の装甲さえ血液が付着した場所から半径3cmを劣化・崩壊させるだけの力がある。身体強化系の天恵持ちならこの能力の効果を遅らせることも可能だが、侵食を受けた部位はそこから先を切り落とすか回復能力を受けるかしなければ侵食は止まらない。逆に回復系の能力や対策さえすればこの呪いに抗う術はあるということだ。
装備
�〔橘壇�
…黒錆色の刀身の打刀。普段はイアンの腰（左側）に帯刀され、戦闘時は薙鎌と対照的に右手に握る。『王国』のやり方に意を唱えた曰く東国出身の男を討った後に奪ったもの（かつては片手剣を愛用していたが、雑な扱いをしていたためにすぐ壊れた）。過去に使っていた片手剣に対する反省点から、手入れはしているので意外と丈夫＆切れ味抜群。しかし何故か包丁代わりに食材を切るのにも使われるため、やはり扱いは何処か雑。一度ボロボロになったのを反逆軍のアメノマヒトツの手により新品以上の輝きと切れ味を誇る逸品へと進化した。
��薙鎌
…最近購入したばかりのごく普通の薙鎌。木製の長柄の先に垂直に曲がった刃が付いている。柄は片手でも扱いやすい長さに斬られている。普段はイアンの背に背負っているが、戦闘時は無銘刀と対照的に左手に握る。戦闘直後等で疲れていると逆手に持ったまま歩くことが多く、その際は必ず地面をその刃でガリガリと抉ることとなる（それは無銘刀も同様）。一度ボロボロになったのを反逆軍のアメノマヒトツの手により新品以上の輝きと切れ味を誇る逸品へと進化した。
…黒錆色の刀身の打刀。普段はイアンの腰（左側）に帯刀され、戦闘時は薙鎌と対照的に右手に握る。『王国』のやり方に意を唱えた曰く東国出身の男を討った後に奪ったもの（かつては片手剣を愛用していたが、雑な扱いをしていたためにすぐ壊れた）。過去に使っていた片手剣に対する反省点から、手入れはしているので意外と丈夫＆切れ味抜群。しかし何故か包丁代わりに食材を切るのにも使われるため、やはり扱いは何処か雑。一度ボロボロになったのを反逆軍のアメノマヒトツの手により新品以上の輝きと切れ味を誇る逸品へと進化した。
��薙鎌
…最近購入したばかりのごく普通の薙鎌。木製の長柄の先に垂直に曲がった刃が付いている。柄は片手でも扱いやすい長さに斬られている。普段はイアンの背に背負っているが、戦闘時は無銘刀と対照的に左手に握る。戦闘直後等で疲れていると逆手に持ったまま歩くことが多く、その際は必ず地面をその刃でガリガリと抉ることとなる（それは無銘刀も同様）。一度ボロボロになったのを反逆軍のアメノマヒトツの手により新品以上の輝きと切れ味を誇る逸品へと進化した。
備考
一人称「ボク」、二人称「キミ、お前」。イメージCVは釘宮理恵様、イメージカラーはラベンダー。好きなものは『愛情』を感じる物理・精神問わない暴力、周りからの視線や何らかの関心、大人から貰うお菓子。嫌いなものは純粋な愛情と優しさ（頭痛がするから）、ただの痛み。苦手なものは力加減と温かく柔らかい生物（特に子猫や子犬。触れれば簡単に壊れてしまいそうとのこと）。
王国中をフラフラと移動しては敵勢力を欲求のままに屠り続けているヤベェ奴。ある意味親衛隊員には見えない性格と風貌を利用し、辺境の田舎等では流れの傭兵を名乗って賊を狩って路銀を稼いだり密かに反逆軍のアジトを襲撃したりしている。上の親衛隊員や国から下される命令に従っては鉄砲玉の如く目的地まで飛んで行く、正に鉄砲玉的ポジション。基本的に素直なので嫌いなタイプの人間以外の言うことなら何でも聞く（自分の身の回りの世話以外）。『愛』を求めて自ら傷付く姿と年齢に似合わない幼い言動は、何処か危うさを感じさせる。
イアンが生まれたのは、帝都から遠く離れた寒村の山奥の掘立て小屋であった。彼の両親は貧しく、病弱な妻を守るため、そして資金繰りのための木材を手に入れるため、彼の父親は当時身重でもあった妻を連れて人里から離れ、山で木を切りながら穏やかに暮していた。山で暮らし始めてから数ヶ月後、陣痛からの破水を迎えた妻を自らの手一つで何とか出産を手伝い、遂に妻は七色に輝く赤子を産み落とした。それが後のイアンである。七色の光を放って生まれた子はすぐに王国に差し出す決まりであることは知っていたが、両親は話し合いの末に黙っていることを選び、幼い息子に愛情を以て育てた。母親は特にイアンに優しく、毎晩泣き喚く彼に子守唄を歌い、少し成長した頃には毎晩彼の寝床の横で古い昔話を聞かせる等、母親として付きっきりで愛情を注いだ。しかしイアンが5歳になった頃、当時寒村で流行っていた病に母親も偶然感染してしまい、日に日に弱り続け、遂には愛する夫と息子の目の前で息を引き取ってしまった。父親は愛する妻を失った悲しみと、これからどうやって息子一人と暮らすべきなのかという不安から精神を病み、間も無くして「母親が死んだのは全部お前の所為だ」としてイアンに暴力を振るうようになる。毎日事あるごとにイアンを殴り、食事は床にぶち撒けそれを食うように強要し、夜が早く身も凍るような時期には少し抗議しただけで家の外に締め出す等、虐待の限りを尽くした。最初は父親の豹変と暴力に苦しんでいたイアンもいつしかそれを受け入れるようになっていった。
転機が訪れたのはイアンが8歳になる直前の頃。実は息子を虐待してしまうことに内心苦しみを覚えていた父親は、寒村から若干離れた地域へ木材を売りに行った帰りに寄った喫茶店で、一人のウェイトレスと知り合い、徐々に恋仲となった。彼女は前の妻とは性格も外見も似通っていなかったが、父親は彼女の明るく人当たりの良い人柄に心を救われていった。イアンの8歳の誕生日、父親は息子の存在も教えた上で恋人を連れて家に帰り、久々の穏やかな気持ちで彼女と共に素直に息子の誕生日を祝った。しかしこの時、イアンは父親の心が自分から離れていってしまったような冷たい感覚を覚えた。父親が恋人と仲睦まじく話している姿を見ると、冷たい感覚が胸に突き刺さるように思えた。「ボクを殴らないの？」「ボクをいつも通り怒鳴ってよ。殴ったり蹴ったりしても良いよ。ご飯だって、今床に落としても良いから」等と口にしながら父親に縋り付くと、父親は「イアン、いい加減にしなさい」と叱った。その瞬間、プッツリと何かが切れる音がし、気が付いた時には自らの片手には真っ赤に染まった包丁、赤い飛沫の模様が出来た自らの服、ひっくり返ったテーブルと飛散した料理、真っ赤な水溜りにうつ伏せに沈んだ父親、そして自分自身を部屋の隅で酷く怯えた目で見つめる女性の姿が在った。赤く染まった包丁を持ったまま、茫然自失の表情で女性に歩み寄ると、女性は怯えたまますぐ側に落ちていた本を掴み、何かを叫びながらそれをイアン目掛けて投げ付けた。それはイアンの顔に当たり、表紙と背表紙が上になった状態で地面に落ちた。それは何の因果か、物心付く前から母親が毎晩読み聞かせてくれていた絵本であった。それが目に映ると、彼は徐々に顔を歪ませ、しゃくり上げるような声を上げ始める。しかし嗚咽にも似たその声は、徐々に忍び笑いのようなものに変わって行き＿＿。
とある親衛隊の一部隊が、山の麓の寒村に住む村人から「ちょうど8年前、山の何処かで七色の光を見た」という話を聞き、赴いた山中で見つけた掘立て小屋の扉を開いてある光景に目を見開いた。そこには、多量の血を床に垂れ流した男の死体と、恐らく女性であったと思われる真っ黒な人型の何か。そしてそれらを前にして膝を抱え蹲る幼い少年の姿だった。その後天恵持ちであると判明したその少年は王国の孤児院に引き取られ、親衛隊員育成所では精神面で軽く問題児となりながらも親衛隊員としての訓練を受け、数年後、精鋭とは行かないものの歴とした親衛隊員として生きることを許される運びとなった。現在の立ち位置としては完全にヤクザの鉄砲玉的なアレである。『怪物』呼ばわりされている国王アース・ザーバスノットのことは、その人柄故に「一度は愛されたい」と語る程度には敬愛（？）している。イアン自身の嗜好からして、彼に好かれるかどうかは非常に困難なことは知らぬまま。
＿＿そして現在。16歳となった彼は、敵勢力である筈の反乱軍の一員と出会い、いつしかその人物について行くように反乱軍の領域へと足を踏み入れて行く。しかしその人物が一体誰なのか。そして自分自身が何故親衛隊員から反乱軍のメンバーへと変わって行くのか。彼も彼の周りも、未だ知らない未来に、答えは存在する。
王国中をフラフラと移動しては敵勢力を欲求のままに屠り続けているヤベェ奴。ある意味親衛隊員には見えない性格と風貌を利用し、辺境の田舎等では流れの傭兵を名乗って賊を狩って路銀を稼いだり密かに反逆軍のアジトを襲撃したりしている。上の親衛隊員や国から下される命令に従っては鉄砲玉の如く目的地まで飛んで行く、正に鉄砲玉的ポジション。基本的に素直なので嫌いなタイプの人間以外の言うことなら何でも聞く（自分の身の回りの世話以外）。『愛』を求めて自ら傷付く姿と年齢に似合わない幼い言動は、何処か危うさを感じさせる。
イアンが生まれたのは、帝都から遠く離れた寒村の山奥の掘立て小屋であった。彼の両親は貧しく、病弱な妻を守るため、そして資金繰りのための木材を手に入れるため、彼の父親は当時身重でもあった妻を連れて人里から離れ、山で木を切りながら穏やかに暮していた。山で暮らし始めてから数ヶ月後、陣痛からの破水を迎えた妻を自らの手一つで何とか出産を手伝い、遂に妻は七色に輝く赤子を産み落とした。それが後のイアンである。七色の光を放って生まれた子はすぐに王国に差し出す決まりであることは知っていたが、両親は話し合いの末に黙っていることを選び、幼い息子に愛情を以て育てた。母親は特にイアンに優しく、毎晩泣き喚く彼に子守唄を歌い、少し成長した頃には毎晩彼の寝床の横で古い昔話を聞かせる等、母親として付きっきりで愛情を注いだ。しかしイアンが5歳になった頃、当時寒村で流行っていた病に母親も偶然感染してしまい、日に日に弱り続け、遂には愛する夫と息子の目の前で息を引き取ってしまった。父親は愛する妻を失った悲しみと、これからどうやって息子一人と暮らすべきなのかという不安から精神を病み、間も無くして「母親が死んだのは全部お前の所為だ」としてイアンに暴力を振るうようになる。毎日事あるごとにイアンを殴り、食事は床にぶち撒けそれを食うように強要し、夜が早く身も凍るような時期には少し抗議しただけで家の外に締め出す等、虐待の限りを尽くした。最初は父親の豹変と暴力に苦しんでいたイアンもいつしかそれを受け入れるようになっていった。
転機が訪れたのはイアンが8歳になる直前の頃。実は息子を虐待してしまうことに内心苦しみを覚えていた父親は、寒村から若干離れた地域へ木材を売りに行った帰りに寄った喫茶店で、一人のウェイトレスと知り合い、徐々に恋仲となった。彼女は前の妻とは性格も外見も似通っていなかったが、父親は彼女の明るく人当たりの良い人柄に心を救われていった。イアンの8歳の誕生日、父親は息子の存在も教えた上で恋人を連れて家に帰り、久々の穏やかな気持ちで彼女と共に素直に息子の誕生日を祝った。しかしこの時、イアンは父親の心が自分から離れていってしまったような冷たい感覚を覚えた。父親が恋人と仲睦まじく話している姿を見ると、冷たい感覚が胸に突き刺さるように思えた。「ボクを殴らないの？」「ボクをいつも通り怒鳴ってよ。殴ったり蹴ったりしても良いよ。ご飯だって、今床に落としても良いから」等と口にしながら父親に縋り付くと、父親は「イアン、いい加減にしなさい」と叱った。その瞬間、プッツリと何かが切れる音がし、気が付いた時には自らの片手には真っ赤に染まった包丁、赤い飛沫の模様が出来た自らの服、ひっくり返ったテーブルと飛散した料理、真っ赤な水溜りにうつ伏せに沈んだ父親、そして自分自身を部屋の隅で酷く怯えた目で見つめる女性の姿が在った。赤く染まった包丁を持ったまま、茫然自失の表情で女性に歩み寄ると、女性は怯えたまますぐ側に落ちていた本を掴み、何かを叫びながらそれをイアン目掛けて投げ付けた。それはイアンの顔に当たり、表紙と背表紙が上になった状態で地面に落ちた。それは何の因果か、物心付く前から母親が毎晩読み聞かせてくれていた絵本であった。それが目に映ると、彼は徐々に顔を歪ませ、しゃくり上げるような声を上げ始める。しかし嗚咽にも似たその声は、徐々に忍び笑いのようなものに変わって行き＿＿。
とある親衛隊の一部隊が、山の麓の寒村に住む村人から「ちょうど8年前、山の何処かで七色の光を見た」という話を聞き、赴いた山中で見つけた掘立て小屋の扉を開いてある光景に目を見開いた。そこには、多量の血を床に垂れ流した男の死体と、恐らく女性であったと思われる真っ黒な人型の何か。そしてそれらを前にして膝を抱え蹲る幼い少年の姿だった。その後天恵持ちであると判明したその少年は王国の孤児院に引き取られ、親衛隊員育成所では精神面で軽く問題児となりながらも親衛隊員としての訓練を受け、数年後、精鋭とは行かないものの歴とした親衛隊員として生きることを許される運びとなった。現在の立ち位置としては完全にヤクザの鉄砲玉的なアレである。『怪物』呼ばわりされている国王アース・ザーバスノットのことは、その人柄故に「一度は愛されたい」と語る程度には敬愛（？）している。イアン自身の嗜好からして、彼に好かれるかどうかは非常に困難なことは知らぬまま。
＿＿そして現在。16歳となった彼は、敵勢力である筈の反乱軍の一員と出会い、いつしかその人物について行くように反乱軍の領域へと足を踏み入れて行く。しかしその人物が一体誰なのか。そして自分自身が何故親衛隊員から反乱軍のメンバーへと変わって行くのか。彼も彼の周りも、未だ知らない未来に、答えは存在する。
募集
�＿燭�とイアンを目にかけ、今後の展開次第で彼を反逆軍へ寝返らせる切っ掛けとなる人物（反逆軍か庶民の方の中から1名。例えどんな形であれ、イアンに純粋に親のような愛情を注いで下さると嬉しいです。立場なんて関係ねぇ！という精神で世話を焼いて下さる方を募集致します！）
�▲ぅ▲鵑防冏砲頬塾呂鮨兇襪辰討い訖擁�（役割問わず1〜2名。特に理由の無い理不尽な暴力バッチコイです← 内心どう感じていようがイアンはこの方に懐きます。顔を合わせる度にベタベタと付き纏われても構わない方は是非！）
��その他イアンとこういう関係になってみたいな〜、と思って下さった方は是非お声がけ下さい！
�▲ぅ▲鵑防冏砲頬塾呂鮨兇襪辰討い訖擁�（役割問わず1〜2名。特に理由の無い理不尽な暴力バッチコイです← 内心どう感じていようがイアンはこの方に懐きます。顔を合わせる度にベタベタと付き纏われても構わない方は是非！）
��その他イアンとこういう関係になってみたいな〜、と思って下さった方は是非お声がけ下さい！
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