「調子はどう? 依頼に来たときより顔色も良くなってて安心した──って、違う! 俺は初対面だった! ええと。弟のリータスです、よろしく。うんうん。
……それで、どこまで逃げるか改めて教えてくれる? 世界の果てとは行かないけど、この国の果てまでなら連れてゆくよ。君がしたいことを教えてくれ」
「特別なこと、してるつもりはないんだよ。俺もねーちゃんも、やりたいことをしてるだけだし。
善いことをしてる人が好きなんだ。明日のために頑張る人が。俺たちは、そういう人に肩入れしてるだけ」
「生まれたときから同じなんだ。何を食べてどう過ごしてるか、何をしたくて何がつらくて何が好きなのか、全部全部手に取るようにわかるよ。ずっと一緒だ」
「さあ、行きなよ。俺たちはここまで。君の名前が、いつか世界を変える人の名前になるのを信じてる!」
名前:リータス・クー・ナハティガル
性別:男性
年齢:29
役職:上流階級の貴族
『両生霊的完成体 』
共有の天恵。双子の実姉と全く同じかたちの天恵を共有する。生まれながらにしてすべてを片割れと分かち合った証。
身体能力、記憶、感情、知識に経験、そのすべてを姉と共有する天恵。怪我をすればそれは痛覚として片割れにも現れ、互いの記憶・感情も完全に己のものとして共有する。
これら共有した互いの能力を再分配できることが最大の特徴。例えば脚力をすべて片方に割り振ることで人間の限界を超えた身体能力を発揮することすら可能。
ふたり分の人生を己のものとして受け止めるなら、多少の変質をするのは当然のこと。リータスは多少の人間性と引き換えに、この「分かち合う」異能を繋がりの証として受け止めている。
最大のデメリットは、受けた感覚がたとえどんなものであってもすべて片割れと共有すること。
特定の感覚のみ遮断するようなことは不可能であるため、片割れが死ねば当然残った片割れも同じこと。
運び屋としての仕事のメインウェポン。妨害を受ける可能性を十分考慮されてチューニングされており、防弾仕様であるためある程度の妨害であればやすやすと跳ねのけて走る。
車内・車外に武装を収納するスペースが存在し、攪乱用のグレネード・銃器類がしっかり用意されているほか、ドローンなら誤魔化せる簡易的な光学迷彩を装備。
なお、最初はカタログスペックより「ちょっとばかり」早いだけの車だった。だったが、姉による改造が繰り返されて現在の姿になっている。エイリアンの犯罪行為を隠す特殊部隊の映画を見たらしい、とのこと。
足元にエッジを仕込んだ幅広の靴型護身武器。脳内チップによる命令で、エッジの展開と推進力となる反重力の放出がなされる。
エアカー同様かかとから発する反重力で浮遊し、高速移動と数メートルの低空飛行が可能であることを活かした三次元的戦闘を可能とする。
催涙材散布・小規模放電といったこまごましたギミックも搭載。一撃離脱のためのハッタリ武器という側面が強い。
⇒ツェレリウス・アインスブルム
⇒テンペスター?
⇒トゥーリ・クサントス
⇒
……それで、どこまで逃げるか改めて教えてくれる? 世界の果てとは行かないけど、この国の果てまでなら連れてゆくよ。君がしたいことを教えてくれ」
「特別なこと、してるつもりはないんだよ。俺もねーちゃんも、やりたいことをしてるだけだし。
善いことをしてる人が好きなんだ。明日のために頑張る人が。俺たちは、そういう人に肩入れしてるだけ」
「生まれたときから同じなんだ。何を食べてどう過ごしてるか、何をしたくて何がつらくて何が好きなのか、全部全部手に取るようにわかるよ。ずっと一緒だ」
「さあ、行きなよ。俺たちはここまで。君の名前が、いつか世界を変える人の名前になるのを信じてる!」
名前:リータス・クー・ナハティガル
性別:男性
年齢:29
役職:上流階級の貴族
気さくで穏やか。他者との調和を重んじるわりに、自分のやりたいことだけは絶対に譲らない隠れ頑固男。
極めて鷹揚で、たいていのことは笑って流す。基本的におせっかい焼きで、誰かの笑った顔を見るのが趣味と言いおおむね頼み事は二つ返事で引き受ける。
自らがすべきと感じたことに関しては何をおいても実行する性格であり、逃がし屋などという危険と隣り合わせの仕事に足を踏み入れたのも、彼自身が斜陽の王国に対して自らのできることをすると決めたからこそ。
「きれいなもの」を見るのが好き。人間が好き。ひとを柔らかく肯定し、美しいと感じたものを守るために手の届く範囲でできる限りのことをする人。
一方で家長であるがため、「貴族」としての彼は家を守ることを優先することもままあり、それは時に保身のための行動をためらいなく取る思い切りの良さにもつながる。
きまじめな立ち居振る舞いからして一見地に足がついているように見えるが、実のところ道義的な正しさより自らの信じた正しさにこそ忠実に従う性格。
極めて鷹揚で、たいていのことは笑って流す。基本的におせっかい焼きで、誰かの笑った顔を見るのが趣味と言いおおむね頼み事は二つ返事で引き受ける。
自らがすべきと感じたことに関しては何をおいても実行する性格であり、逃がし屋などという危険と隣り合わせの仕事に足を踏み入れたのも、彼自身が斜陽の王国に対して自らのできることをすると決めたからこそ。
「きれいなもの」を見るのが好き。人間が好き。ひとを柔らかく肯定し、美しいと感じたものを守るために手の届く範囲でできる限りのことをする人。
一方で家長であるがため、「貴族」としての彼は家を守ることを優先することもままあり、それは時に保身のための行動をためらいなく取る思い切りの良さにもつながる。
きまじめな立ち居振る舞いからして一見地に足がついているように見えるが、実のところ道義的な正しさより自らの信じた正しさにこそ忠実に従う性格。
赤みの強い夕焼け色の髪に、青空の下広がる大海原を思わせる花緑青の目。髪は概ね首よりやや下程度にキープし、邪魔になりだすと髪留めでまとめる。常に柔らかな笑みを浮かべているためわかりにくいが、顔立ちそのものは涼やかで怜悧な印象を与える。
身長183cm。やや運動不足気味な姉のぶんを補うよう、足を重点に鍛えられたしなやかな身体つき。外で走り回ることが多いためやや日に焼けており、よく鍛えられたことがわかる。
仕立ての良いシャツにスラックスといった飾り気がない服装を好むが、状況に合わせ家長らしい豪奢な仕立ての儀礼服に身を包むことも。「逃がし屋」としての仕事の際は薄汚れた外套を上から羽織り、顔立ちをごまかすため防塵マスクを着用する。
身長183cm。やや運動不足気味な姉のぶんを補うよう、足を重点に鍛えられたしなやかな身体つき。外で走り回ることが多いためやや日に焼けており、よく鍛えられたことがわかる。
仕立ての良いシャツにスラックスといった飾り気がない服装を好むが、状況に合わせ家長らしい豪奢な仕立ての儀礼服に身を包むことも。「逃がし屋」としての仕事の際は薄汚れた外套を上から羽織り、顔立ちをごまかすため防塵マスクを着用する。
『
共有の天恵。双子の実姉と全く同じかたちの天恵を共有する。生まれながらにしてすべてを片割れと分かち合った証。
身体能力、記憶、感情、知識に経験、そのすべてを姉と共有する天恵。怪我をすればそれは痛覚として片割れにも現れ、互いの記憶・感情も完全に己のものとして共有する。
これら共有した互いの能力を再分配できることが最大の特徴。例えば脚力をすべて片方に割り振ることで人間の限界を超えた身体能力を発揮することすら可能。
ふたり分の人生を己のものとして受け止めるなら、多少の変質をするのは当然のこと。リータスは多少の人間性と引き換えに、この「分かち合う」異能を繋がりの証として受け止めている。
最大のデメリットは、受けた感覚がたとえどんなものであってもすべて片割れと共有すること。
特定の感覚のみ遮断するようなことは不可能であるため、片割れが死ねば当然残った片割れも同じこと。
- 改造エアカー「エラスムス」
運び屋としての仕事のメインウェポン。妨害を受ける可能性を十分考慮されてチューニングされており、防弾仕様であるためある程度の妨害であればやすやすと跳ねのけて走る。
車内・車外に武装を収納するスペースが存在し、攪乱用のグレネード・銃器類がしっかり用意されているほか、ドローンなら誤魔化せる簡易的な光学迷彩を装備。
なお、最初はカタログスペックより「ちょっとばかり」早いだけの車だった。だったが、姉による改造が繰り返されて現在の姿になっている。エイリアンの犯罪行為を隠す特殊部隊の映画を見たらしい、とのこと。
- ジェットブーツ「セントエルモ」
足元にエッジを仕込んだ幅広の靴型護身武器。脳内チップによる命令で、エッジの展開と推進力となる反重力の放出がなされる。
エアカー同様かかとから発する反重力で浮遊し、高速移動と数メートルの低空飛行が可能であることを活かした三次元的戦闘を可能とする。
催涙材散布・小規模放電といったこまごましたギミックも搭載。一撃離脱のためのハッタリ武器という側面が強い。
- 脳内チップ
一人称はおおむね「俺」。二人称もおおむね「君」か「あなた」。愛称はリータとか、リー。
実姉のことは「ねーちゃん」と呼ぶ。ふたりで話していると三十路というよりはティーンエイジャー。意図的にふたりで性格を分けているが、集中が深まると口調がちょっと混ざる。
代々文官を輩出してきた上流貴族ナハティガルの、ふたりでひとりの当主の片割れ。当主に与えられるミドルネームを姉と共有している。
天恵を持って生まれ、本来であれば親衛隊に差し出されるところであったが、数千年の歴史を汲み古めかしい長子相続の流れが残る家において家を継ぐべき子であったため、親衛隊入りを金品を積み上げ跳ね除けた。
その代わりのように領地は見事縮小され、その中で(貴族基準での)落ち着いた生活を営んでいるが、本人たちも家も大して気にしていない。天恵を持つ子どもを手中に残し血を濃くすれば、その中で国の中枢に返り咲く日があることを睨んでいるため。
基本的には管理する領地に関する業務と王国との連絡調整のため、城下の別邸に概ね住まい、領地の本宅を姉とともに行ったり来たりな生活を送っているが、気心のしれた誰かの依頼となるとすぐに飛んでくる。何かとフットワークが軽い。
また、家にも秘密の裏稼業として「逃がし屋」を生業とする。
国内から国内、つまりは反逆軍へ降りたい貴族や親衛隊をそのアジト近くまで送り届けることが主な依頼内容。反逆軍へひそかに手を貸す貴族のメッセンジャー役も請け負う。国外逃亡は要相談。
貴族としての立場にとどまっていることも、今の立場でしかできないことを心得ているから。物資支援という家そのものを巻き込む行動については慎むが、城下とその外の領域を違和感なく行き来できる「個人」の範囲で可能であることは積極的に行っている。
聖女の処刑によって揺れた国は遅かれ早かれ変わるだろう。その未来を見据え、その中でも生き残るために準備を進めている男。
しかし間違いなく、しくじれば自分たちは破滅する。それをよく知るため、早い段階で跡継ぎの用意を整えるとともに、姉とそろって別宅を主な生活圏内としている。自分たちが死んでも家を残すためである。
実姉とは分かち難いほど結びついており、意図して互いの性格や人当たりに差をつけているが、その内面は全く同じ形を描き姉と繋がっている。
人々の苦しさも、傾く国のことも恐るべき王のこともわかっている。それでもなお変わる世界を見つめ前向きに動き出せるのは、同じ世界を見つめる片割れがいて、そして自分も片割れも少し欠けているから。
イメージカラーは淡いオレンジ。
実姉のことは「ねーちゃん」と呼ぶ。ふたりで話していると三十路というよりはティーンエイジャー。意図的にふたりで性格を分けているが、集中が深まると口調がちょっと混ざる。
代々文官を輩出してきた上流貴族ナハティガルの、ふたりでひとりの当主の片割れ。当主に与えられるミドルネームを姉と共有している。
天恵を持って生まれ、本来であれば親衛隊に差し出されるところであったが、数千年の歴史を汲み古めかしい長子相続の流れが残る家において家を継ぐべき子であったため、親衛隊入りを金品を積み上げ跳ね除けた。
その代わりのように領地は見事縮小され、その中で(貴族基準での)落ち着いた生活を営んでいるが、本人たちも家も大して気にしていない。天恵を持つ子どもを手中に残し血を濃くすれば、その中で国の中枢に返り咲く日があることを睨んでいるため。
基本的には管理する領地に関する業務と王国との連絡調整のため、城下の別邸に概ね住まい、領地の本宅を姉とともに行ったり来たりな生活を送っているが、気心のしれた誰かの依頼となるとすぐに飛んでくる。何かとフットワークが軽い。
また、家にも秘密の裏稼業として「逃がし屋」を生業とする。
国内から国内、つまりは反逆軍へ降りたい貴族や親衛隊をそのアジト近くまで送り届けることが主な依頼内容。反逆軍へひそかに手を貸す貴族のメッセンジャー役も請け負う。国外逃亡は要相談。
貴族としての立場にとどまっていることも、今の立場でしかできないことを心得ているから。物資支援という家そのものを巻き込む行動については慎むが、城下とその外の領域を違和感なく行き来できる「個人」の範囲で可能であることは積極的に行っている。
聖女の処刑によって揺れた国は遅かれ早かれ変わるだろう。その未来を見据え、その中でも生き残るために準備を進めている男。
しかし間違いなく、しくじれば自分たちは破滅する。それをよく知るため、早い段階で跡継ぎの用意を整えるとともに、姉とそろって別宅を主な生活圏内としている。自分たちが死んでも家を残すためである。
実姉とは分かち難いほど結びついており、意図して互いの性格や人当たりに差をつけているが、その内面は全く同じ形を描き姉と繋がっている。
人々の苦しさも、傾く国のことも恐るべき王のこともわかっている。それでもなお変わる世界を見つめ前向きに動き出せるのは、同じ世界を見つめる片割れがいて、そして自分も片割れも少し欠けているから。
イメージカラーは淡いオレンジ。
- 「逃がし屋」に仕事を依頼したことのある人物/2人程度、所属問わず
⇒ツェレリウス・アインスブルム
- 「逃がし屋」と個人的な関係のある人物/2人程度、所属問わず
⇒テンペスター?
⇒トゥーリ・クサントス
- リータスが(双子が)個人的に入れ込んでいる人物/1人
⇒
- 直属の親衛隊
-アズハール・サアディーヤ
⇒二章・伯爵令嬢救出作戦にて、偶然すれ違った。
名前もなんにも知らないけど、いい人。言ってたことはけっこう本当だと思うし、できれば次はお互い女装じゃない姿で会いたいな。そんなに遠い話じゃない気もしている。
……ところで、俺と違って単純に技術だけでやっていたのかな、アレ。けっこう素直に尊敬しちゃうかも。
-ベルカイン・グレイハーツ
⇒二章後日談にて、彼の依頼を遂行する。
理由を細かく聞くことはしなかったけど、あれだけの罪を重ねた人が狂わずに彼にとって正しいと思うことへ進むのは、とても善いことだと思う。
なんとなく気分がよくなってサービスしすぎちゃったけど、別に利益欲しさでやってる商売じゃないしいいよね。
⇒二章・伯爵令嬢救出作戦にて、偶然すれ違った。
名前もなんにも知らないけど、いい人。言ってたことはけっこう本当だと思うし、できれば次はお互い女装じゃない姿で会いたいな。そんなに遠い話じゃない気もしている。
……ところで、俺と違って単純に技術だけでやっていたのかな、アレ。けっこう素直に尊敬しちゃうかも。
-ベルカイン・グレイハーツ
⇒二章後日談にて、彼の依頼を遂行する。
理由を細かく聞くことはしなかったけど、あれだけの罪を重ねた人が狂わずに彼にとって正しいと思うことへ進むのは、とても善いことだと思う。
なんとなく気分がよくなってサービスしすぎちゃったけど、別に利益欲しさでやってる商売じゃないしいいよね。
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