「ああぁ、可哀想、なんて可哀想…！もう大丈夫ですよ、これからはお姉さんが付いていますからね？こんなに可哀想な目に遭っていた貴方に気付かなかった私を、どうか許して下さい…！」
「こんっっなに可哀想な人間に刃を向けるだなんて……！！貴様それでも騎士かァ！？」
「フゥ……任務完了！……あらヤダ、またあの方から賜った鎧が汚れてしまったわ。早く帰ってお手入れしないと…」
「いちいち国民風情に感情移入するのは止めろ？……この私に人でなしになれ、と？？」
「陛下について…ですか？？そりゃあ彼の子孫の護衛として召し抱えられた御恩がありますし？こうしてお国のために戦ってきた身でもありますし？別に反抗心なんて…。でも陛下の御治世によって可哀想な目に遭っている人々のことは放っておけませんよ！現在進行形で辛い目に遭っているというのに、更に不幸を上乗せさせられるような真似なんて、絶対にしたくないので！＿＿あ、でも同情の余地も無いような連中なら話は別ですよ？」
「○○さん！まず貴方は数年前の○月に××が×××なって××××したそうですね？！そして後ろで笑っている貴方！そう貴方です！貴方は昨日○○さんの入浴中に××××＿＿＿＿ハアァ駄目駄目駄目！！これ以上可哀想なことは私の口からはとても言えない〜〜〜！！」
「…先週、私の父に会ったのです。少し白髪混じりなおじ様でしたが、私の姿を見て、大変お喜びになっていました。赤子の頃に引き離されたきり、お会いしたことなどありませんでしたが、私は思ったんです。嗚呼、この人が私の親なんだな、って。でも……母は、私の顔を見にいらっしゃいませんでした。私が国へ引き渡されるのを反対されていたと伺ったのですが……私、嫌われてしまったのでしょうか？＿＿別に、悲しくなんてありません。母がそうしたいならそれが正しいのでしょうし、何より私が私のことを可哀想だなんて思いたくないので」
「正直に言うと、かつての私は反乱軍の面々のことが可哀想でたまりませんでした。だって、為す術もなく権力に屈し、どんなに悲惨な目に遭おうと抗うことすら許されなかったのですから。……でも、10年前のあの日、『聖女』が火炙りにされた日、反乱軍は強力な戦力を手に入れた。御覧なさい、あの闘志に燃える瞳を！！これならもう、容赦なんて必要ありませんよね？」
フレデリカ・ガルシアの詳細
性格
容姿
天恵：≪共鳴する千里眼≫
装備
備考
募集欄
「こんっっなに可哀想な人間に刃を向けるだなんて……！！貴様それでも騎士かァ！？」
「フゥ……任務完了！……あらヤダ、またあの方から賜った鎧が汚れてしまったわ。早く帰ってお手入れしないと…」
「いちいち国民風情に感情移入するのは止めろ？……この私に人でなしになれ、と？？」
「陛下について…ですか？？そりゃあ彼の子孫の護衛として召し抱えられた御恩がありますし？こうしてお国のために戦ってきた身でもありますし？別に反抗心なんて…。でも陛下の御治世によって可哀想な目に遭っている人々のことは放っておけませんよ！現在進行形で辛い目に遭っているというのに、更に不幸を上乗せさせられるような真似なんて、絶対にしたくないので！＿＿あ、でも同情の余地も無いような連中なら話は別ですよ？」
「○○さん！まず貴方は数年前の○月に××が×××なって××××したそうですね？！そして後ろで笑っている貴方！そう貴方です！貴方は昨日○○さんの入浴中に××××＿＿＿＿ハアァ駄目駄目駄目！！これ以上可哀想なことは私の口からはとても言えない〜〜〜！！」
「…先週、私の父に会ったのです。少し白髪混じりなおじ様でしたが、私の姿を見て、大変お喜びになっていました。赤子の頃に引き離されたきり、お会いしたことなどありませんでしたが、私は思ったんです。嗚呼、この人が私の親なんだな、って。でも……母は、私の顔を見にいらっしゃいませんでした。私が国へ引き渡されるのを反対されていたと伺ったのですが……私、嫌われてしまったのでしょうか？＿＿別に、悲しくなんてありません。母がそうしたいならそれが正しいのでしょうし、何より私が私のことを可哀想だなんて思いたくないので」
「正直に言うと、かつての私は反乱軍の面々のことが可哀想でたまりませんでした。だって、為す術もなく権力に屈し、どんなに悲惨な目に遭おうと抗うことすら許されなかったのですから。……でも、10年前のあの日、『聖女』が火炙りにされた日、反乱軍は強力な戦力を手に入れた。御覧なさい、あの闘志に燃える瞳を！！これならもう、容赦なんて必要ありませんよね？」
フレデリカ・ガルシアの詳細 
性別：女性
年齢：22歳
役職：王族直属の親衛隊員
年齢：22歳
役職：王族直属の親衛隊員
性格
普段は礼儀正しく、上司や他人対しては常に敬語で話す。逆に互いに対等と見た相手にのみ、普通の女性口調で話す。過去のとある出来事により『可哀想な人』への同情心、そして感情移入する傾向が強く、天恵によって読み取った記憶が悲惨なものであった場合滂沱の涙を流しひたすら同情し励ます。それだけならば偽善者と言えるのだが、慈愛の心も併せ持っており、その『可哀想な人』やその関係者の手助けをしたり、その身に危険が迫れば直ちに助けに入る等、相応の支援もこなす（但し、自身のことは可哀想だと思いたくないという側面も持つ）。逆に可哀想な目に遭っている人間に危害を加えようとする輩や完全に同情の余地も無い輩には一切の容赦も慈悲も見せず、笑顔で致命傷を与えることが出来るほど両極端な思考回路を持つ。流石に分別は持っているため、武器を構える相手は革命軍の連中や悪党に限定されるのだが。騎士たるもの弱者を助けるべしと考えているためか、弱者を虐げる言動を働くならば貴族だろうが自らが仕える王族だろうが親衛隊の上司等だろうが容赦なく鉄拳制裁を食らわせる。鬼の形相で。その時の彼女は口調も相まって（プロフ上部の2番目の台詞参照）驚きや恐怖を覚える者も少なくないという。
感情移入しやすくなかなか本気を出せない彼女であるが、前述の通り両極端な思考回路を持っているため、『可哀想と思わなくていい人』に対し遠慮なく刃を向け、涼しい顔で殺害出来る非情さ、持ち前のスタミナと脚力、次々と繰り出される槍術等によって次々と功績を挙げ、現在では王族直属の親衛隊員の地位にまで上り詰めている（反面、家事方面は苦手な模様…）。おまけに国王の治世によって不幸な人々が溢れていることに不満こそあれ戦闘そのものについては何処か娯楽のように捉えている節があるため、常識ある人間には彼女が狂人に見えるかもしれない。現に彼女自身もそれを自覚している節があり、「相手への感情移入が出来なくなったらただの人でなしになってしまう」と語っている。これでも幼い頃は共感能力に欠ける言動が目立っていたようだが…。
感情移入しやすくなかなか本気を出せない彼女であるが、前述の通り両極端な思考回路を持っているため、『可哀想と思わなくていい人』に対し遠慮なく刃を向け、涼しい顔で殺害出来る非情さ、持ち前のスタミナと脚力、次々と繰り出される槍術等によって次々と功績を挙げ、現在では王族直属の親衛隊員の地位にまで上り詰めている（反面、家事方面は苦手な模様…）。おまけに国王の治世によって不幸な人々が溢れていることに不満こそあれ戦闘そのものについては何処か娯楽のように捉えている節があるため、常識ある人間には彼女が狂人に見えるかもしれない。現に彼女自身もそれを自覚している節があり、「相手への感情移入が出来なくなったらただの人でなしになってしまう」と語っている。これでも幼い頃は共感能力に欠ける言動が目立っていたようだが…。
容姿
身長160cm、体重56kg（鎧無し）。マッチョではないのだが、日々槍を振り回しているためか手足は鍛え上げられている印象を受け、胴体もよく引き締まった体型。胸はC程度あるが「戦闘に邪魔」という理由から鎧着用時は布である程度締め付けている。実母譲りの艶めくルビーレッドの長髪、大きなエメラルドグリーンの瞳、長い睫毛、日焼けの少ない白い肌、輝く笑顔は彼女を魅力的な女性として周囲の殿方の目に映る。美人というよりは可愛い系。同情心が刺激されて号泣している時や激怒している時の顔はお世辞にも愛らしいと言えないものの、それだけ表情豊かであることを証明づける。
貴族出身であるがシンプルな服装を好み、平時は青い襟と赤いリボン、白地に赤いカフスボタンが特徴的なブラウスの上にコルセットのような編み上げが胴部分にあるアッシュブラウンのハイウエストスカートを履き、更にその下に黒タイツを履いている。靴は革製ブーツ。アクセサリーとしては頭に付けるスカーフ風のリボンが付いた白いカチューシャと古い革製ウエストポーチ程度か。親衛隊員として現場へ赴く際は防弾性能の高い特製シャツに赤い巻きスカート、そしてその上からは自らが仕える王族から賜った鎧とセットの籠手・ブーツを着用する。兜は気分に寄って被ったり被らなかったり。
貴族出身であるがシンプルな服装を好み、平時は青い襟と赤いリボン、白地に赤いカフスボタンが特徴的なブラウスの上にコルセットのような編み上げが胴部分にあるアッシュブラウンのハイウエストスカートを履き、更にその下に黒タイツを履いている。靴は革製ブーツ。アクセサリーとしては頭に付けるスカーフ風のリボンが付いた白いカチューシャと古い革製ウエストポーチ程度か。親衛隊員として現場へ赴く際は防弾性能の高い特製シャツに赤い巻きスカート、そしてその上からは自らが仕える王族から賜った鎧とセットの籠手・ブーツを着用する。兜は気分に寄って被ったり被らなかったり。
天恵：≪共鳴する千里眼≫
「千里眼」と名のある通り、遠く離れた場所や相手の心の中を見ることが出来る能力。本人曰く「何かどっと疲れる」らしいが、透視や相手の過去の記憶（相手が忘れたことであっても）を読み取る等も可能。また、この天恵によって得た視覚情報を、その瞬間に誰かの素肌に触れることでリンクさせることも可能。見るとこを止めるか手を離すかすればリンクは切れる。フレデリカ自身はこの能力を主に監視や敵方の弱味を握るために使用しているが、多くの場合相手の悲惨な過去を垣間見てしまって感情移入してしまいがち。弱点は一度に使用出来るのは望遠・透視・読心のどれか一つだけ、集中しないとまともに機能しない、『普通、肉眼で認識出来ないこと』を視認出来るようになるためか、使えば使うほど視覚による情報が彼女に流入し、その分体力も削られるということ。そのため、過度の乱用は禁物。
装備
◎カサブランカ・パイク
4.5mほどもある、白百合のように白い柄の先に百合の花弁にも似た装飾が広がり、その先端からは鈍色に光る螺旋状の長刃が生えた長槍。石突には金メッキが施されている。フレデリカが持つと遠目に彼女の身長が小さく見える程だが、彼女はこれを軽々と扱う。刃を振るえば振るうほど、その白い柄は赤く染まっていくため、フレデリカはこれを『任務達成数』の目安として見ているとか、いないとか……。
◎鎧一式
とある時期、フレデリカが仕える王族から贈られた防具一式。スカートの上から着ても違和感のない形状をしている他、槍騎士として重要な手足に装備する籠手とブーツは特に丈夫に鍛えられた銀色のプレートが使用されている。鎧の胸元には王家直属の紋章。兜は装飾の無いシンプルなもので、彼女は気分によって被るかどうか決めている。血糊が付着してもしっかりと洗浄しているため、血生臭い臭いは勿論錆臭さも無い……が、しょっちゅう返り血で真っ赤になっているらしい。
◎手帳
武器……というより相手の戦意を削ぐための恥ずかしい記憶や罪を犯した記憶等のアレコレが書き連ねられた、黒いカバーと金色のボタンが特徴的な普通の手帳。裏でこれを『閻魔帳』と呼ぶ者もいるという噂があるが、真実は定かではない。フレデリカは普通からこれを持ち歩いているらしく、天恵によって一度得た情報を忘れないようにするために使い始めたのが切っ掛けだとか。
4.5mほどもある、白百合のように白い柄の先に百合の花弁にも似た装飾が広がり、その先端からは鈍色に光る螺旋状の長刃が生えた長槍。石突には金メッキが施されている。フレデリカが持つと遠目に彼女の身長が小さく見える程だが、彼女はこれを軽々と扱う。刃を振るえば振るうほど、その白い柄は赤く染まっていくため、フレデリカはこれを『任務達成数』の目安として見ているとか、いないとか……。
◎鎧一式
とある時期、フレデリカが仕える王族から贈られた防具一式。スカートの上から着ても違和感のない形状をしている他、槍騎士として重要な手足に装備する籠手とブーツは特に丈夫に鍛えられた銀色のプレートが使用されている。鎧の胸元には王家直属の紋章。兜は装飾の無いシンプルなもので、彼女は気分によって被るかどうか決めている。血糊が付着してもしっかりと洗浄しているため、血生臭い臭いは勿論錆臭さも無い……が、しょっちゅう返り血で真っ赤になっているらしい。
◎手帳
武器……というより相手の戦意を削ぐための恥ずかしい記憶や罪を犯した記憶等のアレコレが書き連ねられた、黒いカバーと金色のボタンが特徴的な普通の手帳。裏でこれを『閻魔帳』と呼ぶ者もいるという噂があるが、真実は定かではない。フレデリカは普通からこれを持ち歩いているらしく、天恵によって一度得た情報を忘れないようにするために使い始めたのが切っ掛けだとか。
備考
一人称「私」、二人称「貴方／貴様（キレた時のみ）」。上流階級出身の親衛隊員で、生家では天より唯一天恵を授かった末娘という立場であった。仕事以外では、家族から貰ったという、都会の小さな一戸建の家で生活している。
フレデリカの生家であるガルシア家は王国内でも名のある貴族であったが、嫡子となる男子がいないことでも有名であった。しかしフレデリカが誕生した時、同時に双子の兄・セルジュが生まれ、晴れて後継者問題は解消されたのだが、彼女が誕生時に七色の光を放った天恵持ちであったためにまた別の問題が持ち上がった。そう、天恵を授かった人間は赤子のうちから国に差し出す決まりがあり、可愛い末娘をすぐさま国へ献上しなければいけなかったのである。既に4人の娘がいたのに不思議と天恵持ちがいなかったために特別感が増したためか、はたまた彼女を産んだ母親にとっては彼女にとっての姉たちと、嫡子となる長男と同じくらい大切な子であったためか、七色の光を目にした瞬間、母親は娘の行末を憂い精神を病みかけてしまう。それを憂慮した夫はしかし、今まで培ってきた栄誉が血統ごと抹殺されてしまうことの方が深刻だとし、妻に『身分上、娘が成長すればいつでも会える』という旨の話、一晩だけは娘と一緒に過ごしても良いということ、娘の名前は妻が決めて良いという条件で説得することで一先ずは解決した。そうして『フレデリカ』と名付けられた娘は実母の温もりの中で一晩を過ごし、その翌日に国へと捧げられ、立派な騎士となるべく国家によって英才教育を施されてきた。教養は勿論だが戦闘能力はその上を行き、特に槍の扱いが得意だったため、戦闘訓練においては槍術を主に教え込まれる。その間、彼女は純粋に王国に仕える騎士としてただ成長していった。しかし問題として、幼い彼女には他者への思いやり及び共感を示さない点が挙げられた。とにかく、訓練だろうと普段の生活においてだろうと他人に容赦が無かったのである。「本番で情けを欠ける馬鹿はいない」と言っては自分より弱い訓練兵をボコボコにしては本気で泣かし、それを諫めた教官に対してもズケズケと容赦の無い言葉を浴びせ、誰かが小鳥の遺体を泣きながら埋めているのを見れば「ただの肉塊に何故涙を流すんですか？」と真顔で尋ねる等し、当時彼女を指導していた親衛隊員は頭を悩ませていたという。
彼女の価値観が一変したのは9歳の頃。休憩時間中に気紛れに城下町〜田舎を散歩していた時、突然狂ったような奇声を上げつつ此方へ襲い掛かってくる痩せこけた男がいた。すかさず持ち歩いていた訓練用の槍で防ぎ、「お前の所為で」「返せよ」等と理解不能な言葉を叫び続ける男の手を突き足を突き、止めに胸を貫いた。息も絶え絶えの男に向かって、「貴方は何者ですか」「何故このようなことを」と問い掛けるも、答えは返らない。仕方無しに天恵の千里眼を使い、強引に情報を得ようとしたところ、一瞬にして彼女の目に彼の半生が記憶として流れ込んできた。男は王国の悪政によって貧しい生活を強いられながらも妻子と共に幸せに暮らしていたが、ある日強盗によって数少ない食料や金品、そして愛する妻子の命までもを奪われてしまい、1人生きながらえた彼は大切なものを一度に奪った強盗を追うも見失い、代わりに見つけた王国の親衛隊員に自身の全てを奪った強盗を捕らえるよう訴えかけるも親衛隊員は何故かそれを一蹴。それならばと国王へ直談判しに行こうとした彼を親衛隊員は力づくで止め、駆け付けた仲間たちと共にボコボコに痛め付けた後、彼を放って去っていった。絶望した男はそのままスラム街まで徘徊し、出会った闇商人から売られた薬物により精神に異常を来し、自身から全てを奪った強盗や自身を救ってくれないどころかボロ雑巾のように道端へ捨てた親衛隊員の幻覚に苦しみながら暴れ回っていたことが発覚した。
フレデリカが男の不幸を目の当たりにした時には、男の息は既に無かった。我々親衛隊が彼の運命をより悲惨なものにしたこと、彼が不幸なまま自身の手で不幸な死を与えてしまったことに深く傷付いた彼女はその場で泣き崩れた。休憩時間などとうに過ぎた頃にやっと泣き止み、茫然自失の状態でフラフラと親衛隊員養成所へ戻ろうとした時、小さな民家を襲おうとする強盗の姿を目で捉え、せめて騎士としての役目を果たさんとばかりに強盗を追うと、再び天恵によって強盗の下衆な心情を垣間見る。その瞬間、「こいつに同情の余地は無い」と感じた頃には、フレデリカの得物には、強盗の無残な死体が深々と串刺しにされていたのだった。この一件があってから養成所へ戻ってきた彼女は以前の態度から一変し、同僚を始めとした他者への思いやりを見せるようになっていったという。＿＿以上の出来事が、現在の彼女の価値観を作り上げている。もし天恵を授からず貴族令嬢として暮らしていたならこのような悲惨な出来事に立ち会うことも無かったであろうが、今に至るまでの人格形成の過程を省みるに、貴族の娘のままならば温室の中で他者への思いやりも知らない冷たい人間として生きていただろう、と本人は考えている。
イメージCVは松来 未祐さん。イメージカラーは赤錆色（戦闘後の彼女の姿から）。
フレデリカの生家であるガルシア家は王国内でも名のある貴族であったが、嫡子となる男子がいないことでも有名であった。しかしフレデリカが誕生した時、同時に双子の兄・セルジュが生まれ、晴れて後継者問題は解消されたのだが、彼女が誕生時に七色の光を放った天恵持ちであったためにまた別の問題が持ち上がった。そう、天恵を授かった人間は赤子のうちから国に差し出す決まりがあり、可愛い末娘をすぐさま国へ献上しなければいけなかったのである。既に4人の娘がいたのに不思議と天恵持ちがいなかったために特別感が増したためか、はたまた彼女を産んだ母親にとっては彼女にとっての姉たちと、嫡子となる長男と同じくらい大切な子であったためか、七色の光を目にした瞬間、母親は娘の行末を憂い精神を病みかけてしまう。それを憂慮した夫はしかし、今まで培ってきた栄誉が血統ごと抹殺されてしまうことの方が深刻だとし、妻に『身分上、娘が成長すればいつでも会える』という旨の話、一晩だけは娘と一緒に過ごしても良いということ、娘の名前は妻が決めて良いという条件で説得することで一先ずは解決した。そうして『フレデリカ』と名付けられた娘は実母の温もりの中で一晩を過ごし、その翌日に国へと捧げられ、立派な騎士となるべく国家によって英才教育を施されてきた。教養は勿論だが戦闘能力はその上を行き、特に槍の扱いが得意だったため、戦闘訓練においては槍術を主に教え込まれる。その間、彼女は純粋に王国に仕える騎士としてただ成長していった。しかし問題として、幼い彼女には他者への思いやり及び共感を示さない点が挙げられた。とにかく、訓練だろうと普段の生活においてだろうと他人に容赦が無かったのである。「本番で情けを欠ける馬鹿はいない」と言っては自分より弱い訓練兵をボコボコにしては本気で泣かし、それを諫めた教官に対してもズケズケと容赦の無い言葉を浴びせ、誰かが小鳥の遺体を泣きながら埋めているのを見れば「ただの肉塊に何故涙を流すんですか？」と真顔で尋ねる等し、当時彼女を指導していた親衛隊員は頭を悩ませていたという。
彼女の価値観が一変したのは9歳の頃。休憩時間中に気紛れに城下町〜田舎を散歩していた時、突然狂ったような奇声を上げつつ此方へ襲い掛かってくる痩せこけた男がいた。すかさず持ち歩いていた訓練用の槍で防ぎ、「お前の所為で」「返せよ」等と理解不能な言葉を叫び続ける男の手を突き足を突き、止めに胸を貫いた。息も絶え絶えの男に向かって、「貴方は何者ですか」「何故このようなことを」と問い掛けるも、答えは返らない。仕方無しに天恵の千里眼を使い、強引に情報を得ようとしたところ、一瞬にして彼女の目に彼の半生が記憶として流れ込んできた。男は王国の悪政によって貧しい生活を強いられながらも妻子と共に幸せに暮らしていたが、ある日強盗によって数少ない食料や金品、そして愛する妻子の命までもを奪われてしまい、1人生きながらえた彼は大切なものを一度に奪った強盗を追うも見失い、代わりに見つけた王国の親衛隊員に自身の全てを奪った強盗を捕らえるよう訴えかけるも親衛隊員は何故かそれを一蹴。それならばと国王へ直談判しに行こうとした彼を親衛隊員は力づくで止め、駆け付けた仲間たちと共にボコボコに痛め付けた後、彼を放って去っていった。絶望した男はそのままスラム街まで徘徊し、出会った闇商人から売られた薬物により精神に異常を来し、自身から全てを奪った強盗や自身を救ってくれないどころかボロ雑巾のように道端へ捨てた親衛隊員の幻覚に苦しみながら暴れ回っていたことが発覚した。
フレデリカが男の不幸を目の当たりにした時には、男の息は既に無かった。我々親衛隊が彼の運命をより悲惨なものにしたこと、彼が不幸なまま自身の手で不幸な死を与えてしまったことに深く傷付いた彼女はその場で泣き崩れた。休憩時間などとうに過ぎた頃にやっと泣き止み、茫然自失の状態でフラフラと親衛隊員養成所へ戻ろうとした時、小さな民家を襲おうとする強盗の姿を目で捉え、せめて騎士としての役目を果たさんとばかりに強盗を追うと、再び天恵によって強盗の下衆な心情を垣間見る。その瞬間、「こいつに同情の余地は無い」と感じた頃には、フレデリカの得物には、強盗の無残な死体が深々と串刺しにされていたのだった。この一件があってから養成所へ戻ってきた彼女は以前の態度から一変し、同僚を始めとした他者への思いやりを見せるようになっていったという。＿＿以上の出来事が、現在の彼女の価値観を作り上げている。もし天恵を授からず貴族令嬢として暮らしていたならこのような悲惨な出来事に立ち会うことも無かったであろうが、今に至るまでの人格形成の過程を省みるに、貴族の娘のままならば温室の中で他者への思いやりも知らない冷たい人間として生きていただろう、と本人は考えている。
イメージCVは松来 未祐さん。イメージカラーは赤錆色（戦闘後の彼女の姿から）。
募集欄
�．侫譽妊螢�が仕える王族（性別問わず1名（〆）フレデリカに鎧一式を贈った相手でもあります。仲については募集に乗って下さった際に話し合おうと思います！）→ハロルド・ザーバスノット（半夏様）
�▲侫譽妊螢�から『可哀想な人』認定されている人間（性別問わず5名（あと4名）フレデリカに記憶を読まれた影響とか、現場で実際に悲壮又は悲観な光景を目にした等、お好きなシチュエーションがありましたら是非お話し下さい！フレデリカがとことん感情移入してくると思います！←）→カイアス・レインズ（隻眼様）
��フレデリカが幼少期に手に掛けた男を救わなかった当時の親衛隊員、もしくはその知り合い（親衛隊員の中から1名。ご本人としての乗っかりでしたらフレデリカとの仲は険悪なものになるかと思われます…！男を見捨てた理由はご自由にどうぞ！）
�ね楡�所時代のフレデリカを知っている親衛隊員（親衛隊員の中から3名、出来れば同世代か年上の方にお願いしたいです。同じ訓練生として切磋琢磨していたでも良し、教官として指導役をしていたでも良しでございます！）
�▲侫譽妊螢�から『可哀想な人』認定されている人間（性別問わず5名（あと4名）フレデリカに記憶を読まれた影響とか、現場で実際に悲壮又は悲観な光景を目にした等、お好きなシチュエーションがありましたら是非お話し下さい！フレデリカがとことん感情移入してくると思います！←）→カイアス・レインズ（隻眼様）
��フレデリカが幼少期に手に掛けた男を救わなかった当時の親衛隊員、もしくはその知り合い（親衛隊員の中から1名。ご本人としての乗っかりでしたらフレデリカとの仲は険悪なものになるかと思われます…！男を見捨てた理由はご自由にどうぞ！）
�ね楡�所時代のフレデリカを知っている親衛隊員（親衛隊員の中から3名、出来れば同世代か年上の方にお願いしたいです。同じ訓練生として切磋琢磨していたでも良し、教官として指導役をしていたでも良しでございます！）
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